2020年8月25日号

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[特集]
〈看取り、葬儀、心の立て直し〉
家族を見送って、生きる

これまで過ごした時間や仲の良さ、納得ゆく介護ができたかどうかにかかわらず、家族との別れは訪れます。だからこそ、いつか来る「その日」に思いを寄せておくことで、悔いをできるだけ少なくしたいものです。コロナ禍のもと、いま、看取りや葬儀のあり方も変化のときを迎えています。死を考えることは、いかに生きるかを考えること。経験者のことばを参考に、今からできることに思いをめぐらせてみませんか

●注目記事●

〈コロナ禍で死を見届ける〉
母が最後に教えてくれた、
「つなぐ」ことの大切さ

阿川佐和子

今年5月半ば、新型コロナウイルスが猛威をふるうなか、母・みよさん(享年92)が逝去。緊急事態宣言が出され、さまざまな制限があるなかでの“お別れ”でした。しかしそこには、思いがけず大きな気づきがあったといいます

母をショートステイのつもりで高齢者専門病院に預けたのは、今年1月半ばのことでした。5年前に亡くなった父が、最後の3年半を過ごしたよみうりランド慶友病院です。

母は10年ほど前から認知症の兆しが表れ、ゆるゆるとしたペースで症状は進んでいました。父の入院以降ひとり暮らしになった母でしたが、昔、うちに住み込みでお手伝いをしてくれていた女性の「何か手伝えることがあれば」との申し出をありがたく受け、助けを借りることに。週末はきょうだいで泊まりのシフトを組み、加えてデイサービスを利用するなど、いろいろな手立てでやりくりしつつ、母の自宅での暮らしを支えてきました。

けれど、この家での母の生活はそろそろ難しくなるかもしれない。そんな思いもあり、今年のお正月は親戚を集め、母との時間を過ごしながら新年を迎えることにしたのです。後で考えれば、これが母と迎える最後のお正月になったわけで、いいタイミングだったのかもしれません。

母は、子ども時代の自分、つまり5人きょうだいの「末っ子みよちゃん」に戻っているようで、娘の私は母の「お姉ちゃん」、あるときは「おばあちゃん」に。私の弟たちは母の「お兄ちゃん」になったりするのですが、みんなに囲まれて機嫌よく、元気な顔を見せていました。

母は昨年末から足元がおぼつかなくなっていたので、転倒など家の中での事故が心配でした。冷え込む冬は、血圧も気がかり。そこで「寒い時期だけでも」と、お正月ムードが落ち着いた頃にショートステイを利用することにしたのです。

コロナ問題が深刻化したのはその後のこと。母を自宅に戻すタイミングを失っていた2月末、軽い脳梗塞を起こし、それを機に体が少しずつ弱っていきました。そんな母のそばについていてやりたいと思いましたが、コロナ感染対策で面会禁止に。ついに母を見舞うことさえできなくなりました。
(一部抜粋)


他にも、キャシー中島さん、残間里江子さんの対談「〈娘を、母を、喪って学んだこと〉何年たっても思いは蘇る。笑顔を忘れず、精一杯前向きに」、大林恭子さんのインタビュー「夫・大林宣彦は生涯の恋人であり戦友だった」、野杁泉さんのインタビュー「「私のことはいいから」が口ぐせ、母・赤木春恵の思いを汲んで」、ルポ「いまどきのお葬式を見てみれば」などが掲載されています。

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[第二特集]
〈寝苦しい季節です〉
真夏のぐっすり睡眠術

この時期、からだは疲れています。涼しく気持ちよく眠り、すっきりと目覚めたい。寝室の環境づくりや、一日の過ごし方次第で、眠りの質はガラリと変わるもの。心地よく、深く眠り、朝はさわやかに。快眠のルールをプロに学びます

●注目記事●

〈最短で日本一になるために〉
6年かけて見いだした
「短時間」&「分散」が僕のベストな眠り方

武井壮

百獣の王を目指す男」としてテレビで大活躍の武井壮さん。元アスリートでありながら、コメンテーターに俳優業もこなす武井さんの元気の秘密は、特殊な睡眠法にあるそうで……

今日は午前5時に寝て、午前8時に目覚めました。3時間睡眠です。3時間? と驚かれますが、眠くはありません。目覚めはスッキリしていて、起き抜けに自宅のトレーニングルームでエアロバイクにまたがり、全速力でペダリングできるくらい元気です。

睡眠に関しては、夜だから眠るとか、昼だから寝ちゃダメとか、僕の中に決まりごとはありません。「必要なときに必要な分だけ眠る」というのが僕流。ネット上で、「武井壮は、1日に45分しか寝ない」という言説が流れたことがありましたが、少し誤解があります。

人間の脳は、起きている時間が長いほど疲弊します。僕は8時間以内の活動ならば、脳にも体にもそんなに疲労がたまらず、短い睡眠時間でも回復することができる。つまり、試算上では8時間おきに1時間の睡眠をとればよいことになります。1時間のうち、最初の入眠と覚醒に合わせて15分くらいかかるので、45分は深いノンレム睡眠がとれるというデータもあります。

僕は元アスリートで体力があるから、激しいトレーニングをしない日ならば、その45分の睡眠を3回取れば、一日中元気でいられます。と、こういうことをある番組でお話ししたら、いつの間にか「武井は1日45分睡眠」という言葉が独り歩きすることに。(笑)

でも実際は、疲労の度合いに合わせて、睡眠時間や回数を変えています。疲れているときは普通に8時間眠ることもありますよ。
(一部抜粋)


他にも、白濱龍太郎さんの解説「〈1日3分のストレッチでコントロール〉疲れが取れない、暑くてだるい──深くよく眠るヒント、教えます 」、三橋美穂さんによる「心地よい寝室環境をつくる夏の快眠アイテム 」が掲載されています。

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[読みもの]

〈ひふみんが明かす〉
藤井聡太棋聖「強さの秘密」
加藤一二三

藤井聡太七段が17歳11ヵ月で棋聖戦に勝利。史上最年少で初タイトル獲得を果たしました。次々と強敵を倒し、将棋界の記録を塗り替えていく藤井七段の強さの秘密を、デビュー戦から見守り続ける加藤一二三九段が語ります

正直に言って、藤井さんはタイトル戦に挑戦することはできても、獲得するまでには、もう少し時間がかかるだろうと思っていました。

ところが、彼は欠点の何ひとつない、素晴らしい将棋を指して、渡辺明・前棋聖からタイトルを奪取しました。見事としかいいようがありません。

防衛戦に臨んだ渡辺さんは投了後に「競った将棋で負けたので、仕方ない結果」という言葉を漏らしました。渡辺さんは5番勝負のうち1勝2敗、次に負けたらタイトルを奪われるという状況で迎えた第4局で、「急戦矢倉」という戦法を用いて一発勝負の戦いを挑みました。実は渡辺さんは第2局で同じ戦法を使って負けたのですが、これに納得がいかなかったのでしょう。同じ戦法の改良版を第4局ではぶつけましたが、藤井さんはこの戦法をよく研究して対策を立てていた。冷静に、隙なく対応し、それが勝利につながりました。

実は、タイトル戦は挑戦する側にかなりのメリットがあります。すでに頂点にいる棋聖の渡辺さんの戦法を、挑戦者は十分に研究する時間があるからです。一方、トーナメントを勝ち抜いてきた挑戦者が決まるのは、早くて3週間から1ヵ月前。防衛側にとっては、十分に相手を研究する間もなく戦いが始まってしまう。(一部抜粋)

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[カラーグラビア]

〈NEWSでデビューして17年〉
作り上げてきたものを
壊したくない

増田貴久(NEWS)

アイドルグループNEWSのメンバーで、抜群の歌唱力に定評がある増田貴久さん。今年、夢だったという海外ミュージカルへの出演が叶った。舞台への意気込みと、NEWSの活動について語る

他にも、

〈似た血を持つ同士 久々のセッション〉
家族との幸せな時間が
生きていく自信をくれた
小林麻美 × 沢木耕太郎

〈初舞台から70年を語り尽くす〉
波乃久里子
歌舞伎の家に生まれ、
芸に恋して生きて

〈ヘルパー2級の資格を取った理由〉
加藤綾菜
夫・カトちゃんが
100歳まで生きられるよう支えたい

清水ミチコの三人寄れば無礼講
ゲスト 阿木燿子 & ゲッターズ飯田

 ジャーナリスト・中村竜太郎の
「会いたい人に、会いに行く!」
ゲスト・石田純一
「めげないメンタルはどこから?」

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

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