「こと家庭のことに関しては、自分なりに努力はしているつもりなんですけど、まだまだダメだなあと思います。」(石田さん/撮影:本社写真部)
〈明日11日発売の『婦人公論』8月25日号から記事を先出し!〉新型コロナウイルスに感染し、一時は危険な状況にもなったという石田純一さん。入院中も、退院してからも、世間からのバッシングが続いています。これまでもさまざまな危機に陥りながら、それでも芸能界で活躍を続けていける、その極意は何なのでしょうか。ジャーナリストの中村竜太郎さんが斬り込みます。(構成=中村竜太郎 撮影=本社写真部)

あわやICU目前まで……

中村 石田さんは4月14日に肺炎で入院、翌日新型コロナウイルスに感染したと報道されました。ニュースを聞いたときは本当にびっくりしました。目の前にいらしてもお若いなあと思いますが、実は66歳、重症化リスクが高い。入院中、命が危ぶまれたこともあったとか。生還されてよかったです。

石田 おかげさまで、ありがとうございます。まずは自分の不注意や軽率な行動によって、多くの方々にご迷惑、ご心配をおかけしたことを、深く反省しています。5月12日に退院し、通院しながら自宅での隔離生活。いまは注意しながらではありますが、仕事を始めています。

芸能界でも何人もの方がお亡くなりになるなか、自分が回復して命があるのも、医師や看護師さんの献身的な治療や多くの方の支えがあってのことですし、感謝という言葉以外ありません。もちろん妻の理子にも大変な心配をかけましたし、感謝しています。

中村 沖縄から帰京された4月14日に高熱に見舞われたそうですね。

石田 その日の朝、熱を測ると38.8度。沖縄ではずっと平熱で、本当に突然でした。新型コロナは37.5度以上の熱が4日以上続いたら検査をすべきということだったので、少し様子を見ようと最初は考えていました。しかし僕の顔色の悪さを見て危ないと思った理子が、保健所や病院に何十回も電話をかけてくれたのです。けれど電話はつながらず、僕が懇意にしている大学病院の先生に連絡し、妻の運転で診察に行きました。

CT検査を受けると肺炎の症状があり、その場で入院。翌日PCR検査で新型コロナ陽性とわかり、「まさか」と驚くと同時に、自分の年齢を考えると激しい不安におそわれました。入院中は熱と頭痛に苦しみましたが、感染防止のため妻も面会に来られない。

看護師さんも病床に来るときはものものしい防護服に身を包んでいます。時おり妻と電話で話すことができましたが、息苦しさのほうが勝っていて、仕方なく会話を中断することもありました。

中村 話をうかがっているだけで、リアルに怖いです。