引き出してもらった
―― 一ノ瀬美津のキャラクターはどのように作っていかれたのですか。
美津は武家の女性なので、最初のキャラクター造形は所作指導の先生に学んだことが多かったです。手の置き方や食べ方、姿勢、風呂敷の包み方など、所作や礼儀を小さいころから指導されて出来上がっている人間なんですよね。
口も大きく開けてはいけない。キリッと結んで、笑うときも袖で隠して笑う。
ひとつひとつの所作を指導の先生に教わることで、キャラクターを作っていったので、喜怒哀楽を表現したい部分も所作の縛りのなかで演じることで美津という人に近づく。
自分の生理とは異なる芝居の表現や感情の放出の仕方をするということは、今回が初めての経験でした。