袖、身頃、脇の異素材使いでグレーのグラデーションが生まれ、シンプルなTシャツに重ねても、さりげないおしゃれが演出できる。タイトスカートを合わせて、着痩せシルエットに。
人気スタイリスト・石田純子さんが、オトナの女性たちに向けて、トレンドを取り入れつつ、上品なスタイリングを指南する『婦人公論』の好評連載「大人の着こなしレッスン」。今回のテーマは「適度なよそいき感のブルゾン」です。(撮影=清水朝子)

カジュアルすぎずフォーマルすぎない適度なよそいき感

夜は肌寒さも感じる季節の変わり目は、いつでも脱ぎ着できる羽織りものがあると対応しやすく、コーディネートの幅も広がります。手軽なアウターとしてカーディガンを選ぶ人が多いようですが、ベーシックなカーディガンは普段着感が強く、かっこよく着こなすのが難しいアイテム。

私がおすすめしたいのは、ブルゾンです。ウエストでブラウジングしたジップアップのデザインは、カーディガン以上ジャケット未満の適度なよそいき感で、Tシャツの上に羽織ると秋の装いになります。

すっきり直線的なフォルムのスポーティなブルゾンも、光沢のある素材ならカジュアルになりすぎない。フレアシルエットのフェミニンなスカートを合わせて。

 

スポーティな印象ですが、素材や色、デザインを選べばシックに着こなせ、ボリュームのあるボトムとも好相性。冬はコートの中に着てもOK。グレーやベージュなど定番カラーを選ぶと、大人っぽいスタイリングになるでしょう。

顔色を明るく見せるバニラカラーとボリュームある光沢素材の袖でエレガントな印象のコーディネートを。
マスタード色のブルゾンは、袖の切り替えがない今っぽいデザイン。体形を選ばず、羽織る感覚で着こなせる。