[特集]
おひとりさまで
機嫌よく生きて死ぬ
●注目記事●
好奇心が枯れるまでよく生きて、
上手にサヨナラしたい
上野千鶴子+橋田壽賀子
上野 今回、このテーマでぜひ橋田さんとお話ししたいと思いました。お引き受けいただき、ありがとうございます。
橋田 なかなかお目にかかれない、珍しい方ですから(笑)。ぜひ一度、という欲がありました。
上野 なんでも今年の2月に、大型客船飛鳥Ⅱのクルーズ中に死にかけたとか。
橋田 ベトナムに停泊中、船内でバケツに半分くらい下血して、下船しフエの病院に入院させられました。
上野 ベトナムの病院で輸血をずっと続けてくれたおかげで、命拾いしたそうですね。
橋田 導尿や心電図の線にがれて、4日間身動きもとれない。輸血をしても下血が止まらないから、ざるに水を入れるようなもの。通訳を介して「輸血はやめてください」とお願いしたのに、通じないんです。
上野 輸血をやめたら、死んでしまいますよ。
橋田 このまま死ねたらいいと思いました。約30年前に夫には先立たれ、子どもも親戚もいない。人の倍くらい脚本も書いてきましたから、何も思い残すことはありません。
上野 すばらしいお覚悟だと思いました。私は橋田さんとは23歳違いますが、その年齢になった時、そういう気持ちになっているかどうか……。
(一部抜粋)
他にも、在宅看取りの名医・小笠原文雄さんの「住み慣れた家で最期まで暮らすための、5つの心構え」、久田恵さんが「那須のサ高住で 手に入れた〝自由〟とは」、大久保佳代子さんと壇蜜さんの対談「仕事もプライベートも 目指すは「必要とされる女」」などが掲載されています!
[読みもの]
●注目記事●
2度めの引退──これからは、
自分のために生きたい
森昌子
私が2度めの“引退”を真剣に考え始めたのは、2018年の夏頃です。きっかけは、デビュー当時からずっとかわいがり見守ってくれていた恩人の澤田實さん(イベント企画会社「澤田企画」経営者)が、がんで亡くなったこと。それを機に自分の体のこと、残された時間について考えるようになりました。
澤田さんは、プロモーターとしてずっとコンサートを手掛けてくださっていた、父のような存在。いつも私を気遣ってくれていました。10代の頃に回った北海道ツアーでは、スタッフも照明の人もみんな一緒に大型バスで移動していたんですが、澤田さんは私のために一番後ろの席を小さなベッドに仕立て、カーテンまでつけてくれました。
さらに、偏食だった私のために好物のおうどんやゆで卵を用意してくれていて。歌に関しては何も言われたことはないけれど、コンサート中はいつも舞台の下手の袖で、パイプ椅子に座ってずーっと見守ってくれていました。たまに手を振ると、同じように手を振り返してグーサインをしてくれたりね。コンサートの休憩時間には「卵おじや作ったよ」と言ってくれたり、ゆで卵に顔の絵を描いて机の上にポンと置いてくれたり、私に楽しく仕事をさせたいという思いがとても強い方でした。いつもくだらない冗談を言っては肩の力を抜かせてくれたので、私も「よし、今日も頑張ろう!」と思えたのです。
結婚して27歳で一度引退してからも、子どもが生まれるたびにお祝いに来ては「また男の子か」って抱っこしてくれて。本当に家族ぐるみのお付き合いでしたね。私が47歳で離婚後、歌手として復帰したときも、真っ先に事務所に来てくれました。そして、引退前のように歌えるだろうかと不安を抱いていた私に、「神様は耐えられる試練しか与えないから大丈夫、乗り切れる」と、前向きな言葉で励ましてくれたのです。(一部抜粋)
背負っていた大きな羽根を脱ぎ、
等身大の女性を演じたい
愛希れいか
宝塚歌劇団を退団して、半年ほどが過ぎました。新しい生活のペースにも少しずつ慣れてきたところです。
在団中は、公演が終わったらすぐに次のお稽古が始まる、というサイクルが切れ目なく続いていました。ところが退団した途端にそれがピタリと止まり、自由に使える時間が増えたのです。自分なりにトレーニングなどは続けているものの、少し不安も感じ……。
思わず、先に卒業された先輩方に連絡して、食事をご一緒させていただきました。すると、「ああ、わかるわかる! でも、心配しなくて大丈夫だよ」と励ましの言葉をかけてくださって。先輩方のアドバイスもあったので、時間をかけて舞台をたくさん観に行っています。そこで感じたものを自分のなかにインプットすることで、改めて舞台やお芝居が大好きだと確認できました。今はいろいろな場に目を向けることが大切な時期なのだと実感。先輩方には感謝しています。
今までまとまった時間が取れなかったので、一日をじっくり楽しむ過ごし方にも憧れていて。「カフェでお茶を飲みながら読書をして、気が向いたら映画を観に行く」という夢も実現させました(笑)。(一部抜粋)
他にも、
〈カラーグラビア〉
美 少年 (ジャニーズJr.)
全力で、夢に向かって
〈日本映画とハリウッド、一番の差は〉
渡辺 謙
倅の前では俳優の先輩で いられなくなって
〈「残念な姉」のコンプレックスから解放されて〉
有村藍里
整形をして思いっきり 笑えるようになりました
などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!