実力派男性コーラスグループ ベイビー・ブーのメンバー
中高年に人気の実力派男性コーラスグループ「ベイビー・ブー」。コロナ禍で軒並みコンサートがキャンセルする中活路を見出したのは、リモートでの歌唱動画でした。毎日Youtubeに投稿し続け、その数は300本に達しようとしています。中でも本日完結した、作曲家古関裕而の人生をモデルにしたドラマ『エール』に関連した歌には力を入れています。婦人公論とコラボした動画も大好評です! 現代の歌い手から見た古関裕而の曲の魅力とは?
Q 朝ドラ「エール」の主人公のモデルとなった、作曲家・古関裕而さんの作品はもともと歌われていたのですか?

ユースケ 今までもベイビー・ブーのコンサートで「高原列車は行く」や「六甲おろし」「長崎の鐘」などは歌っていました。昨年、朝ドラの主人公のモデルが古関裕而先生に決まったことをきっかけに、新しいレパートリーとして「イヨマンテの夜」など、多くの古関作品に取り組んできましたね。

 

Q 古関裕而さんの作品の魅力はどこにあるのでしょうか?

シノブ イントロから歌に行くまでの間に、その曲の世界観に引き込むところが凄いですね。「長崎の鐘」や「高原列車は行く」を歌うとき、情景が思い浮かび、ワクワクする高揚感があります。とくに「長崎の鐘」という曲は、最初暗いマイナー・コード(短音階の和音)から始まって、途中で希望が見えるメジャー・コード(長音階の和音)に変わるという、なかなか無い曲。それを曲の描写に合わせて表現することで、本当に希望の光が見えてくるんです。