Q 今の日本はコロナで大変な状況ですが、歌い手として考えたことはありましたか?
シノブ 今回のコロナ禍で、コンサートで歌えない、伝えられない状況になって、自分がなぜ生きているのか、なぜ存在しているのかと見失うこともありました。
ユースケ こういう時に、音楽は必要とされているのかなって。
シノブ 5人集まることもできない中、久しぶりにリモートで声を合わせて歌った瞬間、「僕たちは5人で生きているんだ」と改めて実感しました。ドラマの中で「どん底に大地あり」という言葉から再起したシーンのように、僕らも自分たちを見つめなおして、しっかり地に足をつけて進んでいこうと思いました。
チェリー 世間に求められていた音楽が、戦中、戦後で変わっていった様子も、ドラマでは描かれていました。戦時歌謡がもてはやされた戦争中を経て、戦後楽しくみんなで歌える「高原列車は行く」が生まれる。コロナ禍のために、僕らの歌を聞きたい、ともに歌いたいと思っている方たちに届けられないという現状に、どこか似ているなと感じましたね。今はリモートやソーシャル・ディスタンスを取ったコンサートになっていますが、みんなと声を合わせて歌える日が来ると、勇気をもらいました。
Q これから皆さんの活動に関して何か思うことはありますか?
ユースケ 半年ぶりに感染予防に配慮したコンサートを行った時、やっぱり自分たちが生きる場所はここだと実感することが出来ました。以前のような日常に戻り、また皆さんの前で歌う時には、お客様の期待以上のものを見せられるよう、準備をしていきたいと思います。
●コンサート情報●
「ベイビー・ブー ソーシャルディスタンスコンサート2020 クリスマスコンサート
~クラシックの殿堂で歌う!~」
【日時】2020年12月19日(土)12:30開場/13:30開演
【会場】東京文化会館 大ホール