全国のスーパー銭湯の大広間をお客さんでいっぱいにする、ムード歌謡グループ「純烈」。そのリーダーでプロデュースも担当する酒井一圭さんが、悩める淑女に寄り添います!?(撮影=水野昭子 イラスト=風間勇人)
《 お悩み 》
「余命3年の私が夫にできることは」
コロナ禍で純烈のライブが中止になり落ち込んでいたら、なんという仕打ちか、がんになってしまいました! 子宮体がん特殊組織型。余命約3年。助かる見込みは1%。私が心配なのは10歳下の夫のこと。抗がん剤の副作用がひどく、あれこれやってくれても応えることができずにいます。一緒に遊びに行けない、夫の性欲も満足させてあげられない。酒井さんなら何をしてあげますか?(55歳・会社役員)
《 酒井さんの解答 》
愛する人と今できることを!
俺も同じような立場になったら、一番に奥さんのことを考えるよ。夫さんはあなたが思う以上にあなたのことを想い、考え、泣いてくれていると感じます。
それにあなたは、この相談の場でさえ明るく振る舞ってくれる人。だからこそ、自分が大変なときでも罪悪感を覚えてしまうんだと思います。病気の事実を受け入れながら、夫さんのことをめいっぱい想い続けている。すべては、互いを思いやる愛があるゆえですよ。
何に対しても《めいっぱい》を心がけたいけれど、実際にはなかなかできることじゃない。それならば、今しかできないことを夫さんと決めてください。半月後、1ヵ月後、あと毎日できることも!
俺だったら、奥さんとの写真が少ないから「毎日写真撮ろう」って言うかもしれない。今までやってこなかったことが、こういうときに噴出しちゃうんだろうね。「そんな人だったの!?」って、家族にバレちゃうけど(笑)。あなたはどうかな?
でも諦めるなよ! 純烈も待ってるからさ! たとえ可能性が1%でも、あなたが前人未到の最初の人かもしれない! 愛する人とやりたいことを《めいっぱい》ですよ!