「自分で決めない」がモットー!?
清水 私、本当は2人ともまだ福岡に住んでるんじゃないかと疑ってしまうときがあるの。
華丸 確かに、「毎日、博多からじゃ、『あさイチ』大変ですね」って言われることが、いまもありますから。間に合わんって(笑)。それとも、福岡ってそのへんにあると思われてるんやろか。
清水 上京して15年なら、芸歴の半分は東京。だけど家族もこっちなら、もう福岡に帰ることもないでしょう。
華丸 いや、僕はもう明日にも帰るつもりでいますよ。上京するときも、東京で箔がついたらすぐにでも帰ろう、と思ってたんです。でも、これまで僕が「〇〇したほうがいい」って考えると、ほぼその逆が正解になっていて。
清水 ということは、大吉さんの選択に従うと、正しかったり、成功したりする。
華丸 優勝した「R‐1ぐらんぷり」の決勝でのネタ選びもそう。日本に明太子を広めた「ふくや」創業者をモデルにした『めんたいぴりり』の舞台の主演も、「そんな大きな舞台に立つなんて」と一度は断ったのを会社が止めてくれて。おかげさまで博多座にも明治座にも立てました。結局、まわりの人たちの正しい選択の積み重ねが、いまの僕につながってるんですよ。
清水 でも、それはいいことに気がついたよ。実は私も「自分で決めない」というのをモットーにしてて。ホント自分で決めたことってロクな結果にならないのよ。
華丸 自分のことになると、人は見えなくなるんでしょうね。