ADHD
(注意欠如・多動性障害)

ひとつのことに注意を向け続けられない

不注意、多動性、衝動性という3つの特性があります。

ひとつのことに注意を向け続けることができないため、多動、衝動的になるのです。注意力が弱くて周囲の状況を読み取れない、聞きもらしや忘れ物が多いといった困りごとを抱えます。さらに、時間の管理や、見通しを立てることが苦手なので遅刻が多い。その場でものごとを単純に覚える短期記憶(ワーキングメモリー)の弱さを抱えています。

ADHDの人に多いのは、ほかの人が最後まで話すのを待てなくて話に割り込んでしまうこと。子どもの場合、先生が問題を出すとすぐさま大声で答えたり、話のオチを言ったり。これでは周囲とうまくやれません。大人になっても周囲から責を受けがちで、成功体験がなかなか持てないケースが多く見られます。

 

LD
(学習障害)

読字障害、書字障害、算数障害なども

知能全般は正常なのですが、読み書き、計算などの能力のうち特定のものだけがうまくできない状態を指します。

文字を目にしてから意味を頭で理解するのに時間がかかる読字障害、文字が書けなかったり、漢字のへんとつくりを逆に書いたりする書字障害、計算や暗算ができない算数障害などがあります。

小学校に入って勉強が始まってからわかることが多いのですが、大人になっても困難は続きます。たとえば買い物中に値引き額をさっと計算する、メモを取る、長い文章を書くなどが苦手です。 LDはASD、ADHDの特徴を併せ持つ場合がよくあり、表れ方は人によって違います。