全国のスーパー銭湯の大広間をお客さんでいっぱいにする、ムード歌謡グループ「純烈」。そのリーダーでプロデュースも担当する酒井一圭さんが、悩める淑女に寄り添います!?(撮影=水野昭子 イラスト=風間勇人)
《 お悩み 》
「人の不幸を喜んでしまう」
会社員時代、嫌な言葉を投げつけてくる人がいました。退職してから、その人が「子宮がんになった」とか「子どもが病気で入院中だ」という噂を聞いた時、つい頰が緩んでしまったのです……。意地悪をしてきた本人ならともかく、関係のない子どもの不幸を喜ぶなんて、自分でもよくないと思います。こんな性格を変える方法はあるでしょうか。(58歳・アルバイト)
《 酒井さんの解答 》
自分を可愛がってあげて
いやいや、あなたは変わらなくていいです。そんなことより、自分を大事にしてください。そもそも自分の行動を省みた時に、「こんな自分は嫌だ」と思うことは、大なり小なり皆にあること。「つい頰が緩んだ」なんて、それはもう人間に標準装備されているシステムでしょ。なんでもかんでも表も裏も、聞こえのいいことばかりではありません。
人間は本来、きっとすごく野蛮な生き物だと思うのよ。僕らは小さい頃から「交通ルールを守りましょう」と言われ続けてきているから、信号を守ることは一般常識だけど、それでも自分の都合を優先して信号無視をする人は後を絶たないわけで。
でもあなたは、嫌な言葉を投げつけられなかったらそんなふうに思わなかったでしょ? 何もされてないのに「殺してやる!」とか言い出したら問題だと思うけど、嫌な人に嫌なことを言われたから、自分も嫌なことを思ってしまったわけで。これは仕方がない! 思うだけなら、まったく問題ないですよ。
でも今後は、なるべく嫌なやつに関わらない術を身につけ、心地いい日なたに心を置いて、自分を可愛がってあげてくださいな。