純烈のリーダー・酒井一圭さん（撮影＝水野昭子）
純烈 隠し撮り！
全国のスーパー銭湯の大広間をお客さんでいっぱいにする、ムード歌謡グループ「純烈」。そのリーダーでプロデュースも担当する酒井一圭さんが、悩める淑女に寄り添います!?（撮影＝水野昭子　イラスト＝風間勇人）

《 お悩み 》

「母と楽しく会話をするには？」

80歳の母は、とにかくネガティブな性格です。話しかけても、返ってくるのは身体の不調の話と、通っているデイケア施設の利用者の愚痴ばかり。注意しても聞く耳をもちません。そんな母との会話はまったく楽しくも面白くもなく、相槌を打つのすらも嫌になり、気分が落ち込んできます。本当は母と楽しい会話をしたいだけなのに……。どうしたらいいのでしょうか。（56歳・パート）


《 酒井さんの解答 》

あなたが変われるかどうか

家族じゃなければ、腹も立たず落ち込まず、なんでしょうね。確かにお母さんはネガティブな性格だと思いますが、親との雑談で気分が落ち込んでくるというあなたも、実はネガティブさを受け継いでいるなと思います。いや、真面目さ、正直さとでも言いましょうか。

愚痴ばかり言うお母さん、元気でええやんとも感じるんだけど、家族だからこそ愚痴ばかりは寂しいというのもわかる。だとすれば、押してダメなら引いてみるというのもひとつの知恵です。真正面から注意することで、お母さんをポジティブにさせようとするのは今すぐキッパリ諦めましょう。だって、そのやり方ではうまくいってないんだからさ。

 

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ヨチヨチ歩く小さい子どもに手を貸さないで根気よく見守ってやるように、あなたがジッと我慢して一歩引いた状態で導いてあげてみては？　でもこれ、お母さんのためだけじゃないんですよ。これまでのあなたのやり方は、自分本位で中途半端だっただけ。

誰かを変えたければ、あなたが変わればいい。自分が変わらずに、他人を変えることなどできないんです。お母さんが変わらなかったら、あなたが変われなかったということ。

これからのお母さんとの関わりのなかで、この思考をあなたの身体に浸透させていっていただきたいと思います。