変化は突然起こったわけではない
水晶 新しい時代の流れに乗っていくためには、どうしたらいいか? というのが、今回の対談のテーマですよね。
鏡 はい。その前に説明させていただくと、地と風の時代は、ある日を境にパキッと切り替わったわけではないんですよ。実は、最初の動きは1981年にありました。
水晶 その年の大会合は、風の星座である天秤座で起こりましたからね。
鏡 そして、その約20年後、2000年の大会合は再び地の星座である牡牛座に戻った。つまり、1981年から昨年までは地と風の時代が交互にきてオーバーラップしていたのです。
水晶 その間に象徴的なこともいくつか起こっています。アップル社の初代Macの発売が84年。そして一般家庭にWindowsのパソコンが普及し始めたのが95年。その時期から、風の時代を象徴するネットを活用した情報化社会はすでに始まっていましたね。
鏡 81年にベストセラーになったアルビン・トフラーの『第三の波』。あの本の内容も、まさに現代のネット社会を予見していました。
水晶 つまり、『婦人公論』世代のみなさんは、実は若い頃から風の時代の空気を吸って過ごしているということ。すでに大勢の方がスマホやSNSを使っていますし。だから新しい時代に乗らなきゃ、と焦る必要はありません。でも、より時代にフィットしたいと思うなら、まずは「所有する」ことにこだわらないほうがいいですね。
鏡 それは僕も同感です。