「お金」より「人」が財産に
水晶 地の要素の象徴でもある《お金》そのものの形も変わりそうですね。
鏡 貨幣って実は概念だから、意外と風っぽい要素もある。今後はキャッシュレスの普及が急速に進んでいくでしょうね。
水晶 そうか、キャッシュレスはお金の《風》化ですね。以前、鏡さんが話していましたよね。小学生に算数の問題を解かせたら……。
鏡 そう、「300円のノートを買うのに1000円札を出しました。お釣りはいくらでしょう?」という問題を出したら、「お釣りってなんですか?」って聞かれた、と。
水晶 驚きました。電子マネーで支払うとお釣りが出ないので、近頃はその概念を知らない子どもがいるんだなって。
鏡 それだけ急激に時代が変化しているということですね。
水晶 でも、そんな時代だからこそ、お金の管理の仕方もこれまでとは変えていかないと。目に見えないだけに、あっという間に使ってしまいそうなんですよね。
鏡 風の時代でも、お金はやっぱり貯めておいたほうがいいですよ。ただ、この先お金より重要になるのが人とのつながり。ご近所づきあいとか、行きつけのカフェの顔なじみとか、これまでとは違う意味での地縁やコミュニティが大きな財産になってくると思います。
水晶 水瓶座は「つながり」や「コミュニティ」の象徴ですものね。
鏡 そういうつながりがあれば、それこそコロナで自宅療養せざるをえなくなったときでも、玄関の前まで食料を届けてほしいと誰かに頼むこともできて安心でしょう。
水晶 近所に住んでいなくても、ネットで同じ趣味の人とコミュニティをつくるとか。組織に所属する必要が薄れていくなかで、いざというときの心の拠り所――ふらっと立ち寄れる場所や気軽に話せる人がいっそう大切になりますね。