家事の負担は減らしたいけれど、何から減らせばいいのかわからない──。そんなあなたの疑問に、長く家事研究に携わってきた佐光紀子さんが答えます。今回は佐光さんが『やめた家事・モノについて』です(構成=村瀬素子 撮影=本社写真部 イラスト=星野イクミ)
やめてよかった家事リスト
毎日するのが当然と思っていても、なくなったところで困らないものです。目からウロコの実例をご覧あれ!
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【1】掃除機をかける
掃除機はカーペットの掃除には適していますが、板の間や畳では髪の毛がなかなか吸い取れません。
だったらほうきで掃いたほうが早い。掃除機をやめてほうきにしたら、音も気にならず、いつでもサッとかけられて便利。
また、私は年末の大掃除をしません。寒い冬は油汚れが落ちにくく掃除の効率が悪いのです。油汚れは気温が高い春や夏に、窓の掃除は花粉の時期が過ぎてから。場所や汚れの種類に適した季節に掃除するのが効率的。
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【2】1日3食の手作り料理
私の今の食生活は、ほぼ1日2食。朝は紅茶のみ、昼は前日の晩の残りを食べることも。
朝、昼、晩すべての食事の献立を考えて手作りするのは、かなりの労働です。私の食生活をおすすめするわけではありませんが、がんばりすぎると精神的にくたびれ、かえって不健康になりそう。
食事を作りたくない日はスーパーの惣菜や宅配弁当、ミールキットを利用したっていいと思います。大切なのは、気分よくおいしく食事ができることです。
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【3】毎食後の皿洗い
食器洗いを毎食後にしているという人は約7割とか。ズボラな私は基本、1日1回。つけ置きを利用し、まとめ洗いをしているのです。
食後に食器や調理道具についた汚れをヘラで落とし、洗剤を湯で溶かした洗い桶につけ込みます。私は夕食後の洗いものがイヤなので、一晩つけ置きでほうっておき、翌朝まとめて洗います。朝が忙しい人は夕食後にまとめるなど、自分がラクなタイミングでいいのです。