世界の中で最も化粧水使用率が高い日本人。高温多湿の環境や、さっぱり志向もその理由でしょう。「でも洗顔後のルーティンとして無意識に使うだけでは、効果をしっかり得られないケースも。使い方を工夫すれば、化粧水だけで今日の肌は変わります」と山本浩未さん。 今回は、ローション美容を提唱するエステティシャンの瀬戸口めぐみさんにお話を伺いました(撮影=天日恵美子 構成・文=片岡えり)
水分を補うことが、スキンケアの基本
山本 私は化粧水が大好き。瀬戸口さんもローション美容を推していると聞きました。
瀬戸口 はい。スキンケアの核は化粧水にある、が持論です。
山本 みずみずしくさっぱりとした感触は、高温多湿な日本の環境に、そしてテカりやすい日本人の肌に合うと思っています。いかがでしょう?
瀬戸口 国によって美容習慣は違います。13年前、アメリカでローションパックを提案したら「アメイジング!」と驚かれて。空気が乾燥しているし、そもそも水に対して信頼感がないので、化粧水を使わない人も多いのです。でも、水分というスプリングがないと肌が硬く痩せていく気がします。
山本 欧米人と比較すると、日本人、というかアジア人の肌は水を多く含んでいるような質感ですね。
瀬戸口 でも、日本の女性たちも年齢を重ねるほどにクリームなどを使って油分を増やす傾向が見受けられます。まず化粧水で不足する水分を補うことが、スキンケアの基本なのですが。