ニオイの原因をきちんと落とせていない
ニオイの原因は「汗、皮脂、菌」の3つ。ですから、それらを洗い流すことで改善できます。私たちの研究室に来ていただく被験者の方には、「お風呂に入った〇時間後に来てください」とお願いしますが、ニオイが強い人は、入浴後でもあまり変化がありません。それは、ニオイの原因をきちんと落とせていないから。
ミドル脂臭は、主に後頭部とうなじ、頭頂部からも発生しますが、このあたりは洗い残しが多く見られます。また、ワキ毛が多いと菌を洗い落としにくいため、汗臭発生の原因に。毛量を減らすだけでもニオイを抑える効果があります。
加齢臭対策は、背中と胸まわりをよく洗うこと。ちなみに、耳の裏が加齢臭の発生源、とよく言われますが、これはウソ。ただし、脂や垢が溜まりやすいので、清潔にしたい箇所であることは間違いありません。
最近は、ニオイが原因のトラブル「スメルハラスメント(スメハラ)」が問題になっています。それらを回避するには、「スメルマネジメント」を家庭内に取り入れることがおすすめ。ニオイが気になる側はそれを指摘し、本人は対策を取る。少なくとも家庭内では、その意識を持つことが大切です。
たとえばメタボの場合は、食事や生活習慣によって体質を変える必要があるので、改善するには時間がかかります。ですが、ニオイはすぐに対処することが可能。洗うべき場所をしっかり洗うだけで対策になるので、ニオイが気になる人は早速試してみてください。