純烈のリーダー・酒井一圭さん(撮影=水野昭子)
全国のスーパー銭湯の大広間をお客さんでいっぱいにする、ムード歌謡グループ「純烈」。そのリーダーでプロデュースも担当する酒井一圭さんが、悩める淑女に寄り添います!?(撮影=水野昭子 イラスト=風間勇人)

《 お悩み 》


《 酒井さんの解答 》


お父さんに感情移入しちゃうけど

妻と会えなくなってしまった夫の気持ちは、娘のあなたが抱く感情とは異なる部分が多分にあるでしょう。とことん泣くしかないのであれば、そうさせてあげてください。

今あなたが見ている光景は、大の男がどうにもこうにも自分をコントロールできなくなってしまっているというレアな場面です。

だからこそ戸惑いや心配もあるでしょうが、女性として娘として、ひとりの男性の本性を知ってもらえればとも思います。

 

 

あなたが心配しているように、お父さんがこのまま崩れていってしまうこともないわけではない。

タイミングを見計らいながら、気持ちの区切りをつけていくサポートをしてあげてください。そうすることで、また《生》に向かって歩まれるかもしれません。

ただ、もしそうならなかったとしても、どうか崩れていくお父さんもサポートしてあげてほしい。

もちろん娘としての寂しさ、現実的な負担もある。

人間の最期というのはどう着地すればいいのか……、思い通りにはならないものですね。

今回は完全に私がお父さんの立場に感情移入して、まるで娘に遺言を残すようなかたちになりましたが、私の本音です。