2021年7月13日号
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[特集]
長生き時代、 幸せのカギは
「ポジティブ」にあり

ものは考えよう、とは言いますが、新しいことへの挑戦を厭わない人、些細なできごとを面白がれる人のほうが人生をおトクに満喫している気がしませんか。なにより、後ろ向きな考えや発言は、場を暗い雰囲気にしてしまうものです。不安なときこそ「ポジティブに!」で乗り切る。そのコツを達人たちが伝授します

●注目記事●

〈筋トレ、懸垂が日課です〉
体を動かせばクヨクヨ気分も晴れやかに
中尾ミエ

70代とは思えぬほど美しい立ち姿に、健康的な笑顔が印象的な中尾ミエさん。あくなき好奇心を持ち続け、さまざまなことに挑戦しています。そのパワーの源を聞いてみると――

この6月で75歳になりました。おかげさまで2020年は映画、今年はドラマ、舞台と、やりがいのある作品に恵まれ、6月末にはエンターテインメントショー『SHOWTIME』の公演もあります。

私の経験から言って、体が健康だと考え方も健全になりますね。クヨクヨ悩まなくなる。ネガティブに考えがちな人に、突然明るさを求めるのは難しいけれど、ちょっとでいいから体を動かしてみよう、と誘うのは効果的な気がします。

そもそも私くらいの歳になると、あと何年元気でいられるかを基準に考えるものです。残り時間には限りがあるのだから、興味のあること、やりたいことは今すぐやらなきゃ。

やりたいことを続けるためにも、健康な体を維持することが第一。だから、早寝早起きと毎朝の運動、規則正しい食事を心がけています。

朝は5時に起きて30分ほどストレッチ。両手両足をバタバタ振るゴキブリ体操や、股関節の可動域を広げる運動などをして体の活動スイッチを入れます。7時前に犬の散歩を兼ねて公園に出かけ、雲梯で懸垂の練習をしたり、公園の遊具を使って運動したり。週2回は公園内のトラックを3周走ります。帰宅後に改めてストレッチ──ここまでが日課。(一部抜粋)

他にも、内館牧子さんのエッセイ「今の自分を受け入れた先に、目指すものは見えてくる​」、風吹ジュンさんのインタビュー「笑顔を武器に、言いたいことは言っていこう」、東ちづるさん池上季実子さんの対談「とことん悩めばいい。それが新しい扉への一歩​」、鮫島純子さんのインタビュー「98歳、この元気さは祖父・渋沢栄一ゆずり」など。
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[独占告白]

〈本誌独占 大スターの父と四兄弟の思い出〉
兄・田村正和は洒脱に自分の生き方を貫いた
田村亮

クールな二枚目からコミカルな役までこなし、多くのファンを持つ俳優・田村正和さんが、4月3日、77歳で亡くなった。訃報が流れたのは5月半ば。3歳年下の弟の田村亮さんに、俳優一家に育った日々と、正和さんの素顔について聞いた

正和兄貴が亡くなって2ヵ月ちょっとたちましたが、いまだに実感がありません。「あれをしておけばよかった」といった後悔もないし、いまは、家族が一人いなくなったと静かに受けとめています。

訃報は、亡くなって2時間後くらいに受けました。夫婦で夕食を食べていたら、兄の妻・和枝さんからうちの妻に電話があって……。妻から「おにいさまが亡くなった」と言われても、一瞬なんのことか理解できず、思わず「誰のおにいさん?」と聞き返しました。妻が3ヵ月ほど前に和枝さんと話したときも、兄は元気で毎日散歩していると聞いていたし――。電話を受け、しばらく呆然としていました。(一部抜粋)

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[読みもの]

〈心の傷が今もうずく〉
いじめを受けた私たちが伝えたいこと
林真理子×斉藤慎二(ジャングルポケット)

メディアで自身のいじめ体験を公表し、いじめに苦しむ人の相談に答えている斉藤慎二さん。いじめを受けて引きこもりになった青年と、その家族の再生の物語を『小説8050』という作品として発表、また、自身もいじめられた経験があるという林真理子さん。当事者だったお二人が、当時の苦悩と、今できることを語り合います

 斉藤さんは、小学校3年から中学までずっといじめを受けていたそうですね。体験を公表するのは、勇気がいりました?

斉藤 僕はお笑いをやっているので、深刻な話をすると笑ってもらえなくなるかも、という不安はありました。でもそれよりも、今、つらい思いをしている人や加害者にメッセージを届けたいという思いのほうが勝ったんです。

 そんなおつらい過去があったとは、テレビで拝見するお姿からは想像できませんでした。小学校の頃は「チビ」と言われていたとか。今、背がお高いですよね。

斉藤 はい、176㎝です。中学2年からぐんと伸びたけど、それまではクラスで一番、背が低かったですね。喘息でよく体調を崩していたし──。

 勉強はできたんですか?

斉藤 母が教師という環境もあって、ある程度はやっていました。

 私は、いじめをきっかけに不登校になった引きこもりの青年と、その父親を題材にした『小説8050』という作品を書くために、いろいろな人から話を聞いたんです。男の子が対象のいじめは、本当にたわいもないことで始まるらしいですね。たとえばピンク色の服を着ていたら「わ~っ、女色着てる」とか、トイレの個室に入ったら「“大”に行った」とか。その子が嫌いとか、何か欠点があるとか、そういうことではないと専門家が言っていました。

斉藤 僕も明確なきっかけがわからないんです。(一部抜粋)

 

[カラーグラビア]

〈不甲斐なさに心が折れたとしても〉
呼吸するように芝居がしたい
岡田将生

デビュー以来、数々のドラマや映画に出演し、シリアスからコメディまで幅広い役柄を演じてきた岡田将生さん。舞台への思い入れも強く、着実に経験を積んできた。この夏、約2年ぶりに生の舞台に挑む─

2019年、舞台『ハムレット』への出演を控えて高まる気持ちを、『婦人公論』でお話しさせていただきました。実は、上演直前に演出が変わったこともあり、かつて味わったことがないほどの緊張と不安を感じながら幕開けを迎えたんです。それだけに、無事に初日を終えられた瞬間、感極まって涙が込み上げてしまったことを覚えています。

プレッシャーのなか、僕を引っ張ってくれたのはカンパニーの皆さん。「失敗しても大丈夫。支えてやるからそのまま行け!」と背中を押されている気がして、仲間とひとつのものを作り上げるとはこういうことかと実感しました。

僕にとって20代最後となったその年は、NHK連続テレビ小説『なつぞら』の撮影も重なって、とにかく忙しかった印象があります。ひたすらNHKと舞台の稽古場を往復する日々が終わると、また別の舞台への出演、海外での映画撮影……。頭がパンクしそうな状況で、よく台詞を覚えられたなあと、今になって思います。(笑)(一部抜粋)


他にも、

〈肩の力を抜いて、楽しく自由に〉
重岡大毅(ジャニーズWEST)
僕一人じゃ絶対行けない領域へ

〈注目の若手から、 幕内復帰の業師まで〉
照ノ富士よ、さあ綱取りだ。大相撲七月場所は見どころ満載
佐藤祥子

〈歴代ピーターパン集合!〉
榊原郁恵×高畑充希×吉柳咲良
夢の世界を伝えるためにバトンを引き継いで

〈宝塚 すみれ色の未来へ 月組〉
ロマン・トラジック『桜嵐記』
スーパー・ファンタジー『Dream Chaser』
珠城りょう・美園さくら

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

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