間違い〈1〉
×「朝起きてすぐのウォーキングが習慣です」

 

1日で最も体温の高い「夕方」がおすすめ!

人間の体温は1日のなかで変動しています。健康な人の場合、朝の体温は低め。それが日中に上昇し、午後4~6時にピークを迎え、就寝に向けて低下していきます。加齢により体温の高低差が小さくなると、不眠や不健康な状態を招く原因に。

体温が最も低い朝よりも夕方にウォーキングをして、血流をよくすると体温が上がり、眠りにつきやすくなります。不眠症の改善や、睡眠中の成長ホルモンの分泌が活発になるといった効果も期待できるのです

 


間違い〈2〉
×「家事や仕事でたくさん歩いています!」

運動の「強さ」も大切な要素

調査中にお会いした、老舗旅館の代の女将さん。朝5時から夜9時まで部屋の掃除、配膳、接客などで館内を歩き回る生活を長年送っていましたが、骨粗鬆症になってしまいました。原因の一つは、着物によるすり足のため、運動の「強さ」を欠いていたこと。また、1日の大半を屋内で過ごし、紫外線を浴びることが少なかったのも一因です。

ただ日常的に歩くだけではなく、一定以上の「運動強度」と、適度に太陽を浴びることが、健康には欠かせないのです。