間違い〈3〉
×「毎日、犬の散歩をしているから大丈夫」
愛犬のペースで歩くと、疲れも倍増
犬の散歩は日課にしやすく、楽しみにしている人も多いでしょう。ところが、犬のペースで歩くのはNG。元気な犬に引っ張られて早足で歩くこともあれば、老犬のペースに合わせて頻繁に立ち止まることもあります。
ウォーキングは自分に適切なペースで歩くことが大切。異なるペースで歩くと、疲労につながります。また、「散歩の時に歩いているから大丈夫」という慢心から、それ以外は家でゴロゴロ......なんてことにも。それでは本末転倒です。
間違い〈4〉
×「マラソン大会にも出場、体力には自信あり」
実は貧血に悩むトップランナーは多い
ウォーキングで運動の楽しさに目覚め、今ではマラソンランナー、という人もいるようです。でも、何事もやりすぎはよくありません。ランニングのような有酸素運動をすると血中のヘモグロビン数が増え、「酸素運搬能力」が高まる点は健康に◎。
一方で、力強い着地を繰り返すことにより、足裏の血管内を通るヘモグロビンを踏み潰してしまい、貧血になる可能性も。むしろ、適度な強度のウォーキングを続けるほうが、健康長寿にはプラスとなるでしょう。
間違い〈4〉
×「歩数計を長年愛用し、毎日1万歩を達成!」
歩数へのこだわりは捨てるべし
よく「1日1万歩歩きましょう」と聞きますが、その数字の根拠は何でしょうか?確かに歩数は運動をするうえでの一つの目安。ですが、歩数だけを見て一喜一憂することに意味はありません。「1万歩以上歩いているから健康だ」という認識も誤りです。
次回は、私が日頃から指導しているウォーキングの方法をご紹介します。それは、15年以上にわたる調査から導き出されたメソッドで、実際に多くの人の健康状態を改善できています。正しいやり方を、あなたもぜひ試してみてください。