親って「とんちんかん」なことを言うもの
白鳥 芸の感想じゃない(笑)。でもさ、親ってそういうとんちんかんなことを言うものだよね。私もお笑いの前はお芝居をやってたんだけど、そのときの感想は「輝いてた」「上手だった」だし。それが芸人になって自虐ネタを披露するようになったら、もう急に無言。
清水 かわいがって育てた子が自虐ネタをやったら、ショックなのかな。むしろ誇らしくしてほしいけど。
白鳥 そうですよ。やっぱり親には笑ってほしいです。ミチコさんはなにか言われることありますか。
清水 私は、「もう少し質のいい洋服を着れないの?」ってよく言われた。(笑)
白鳥 それも、とんちんかん。(笑)
清水 両親ともに洋服が好きで。「やっぱり質が出るの、テレビには。ミチコはもう……」って、いまも言われるんだよね。
江上 いくつになっても、自分の子どもはちゃんと見られたいっていう願望があるんでしょうね。
白鳥 だから「うちの子が笑われてる」と思うだけでショックなのか。だけど、親の欲目も過ぎると思うよ。私なんて、ずっと「クーちゃんは宮沢りえみたいだね」って言われて育ったからさ。
江上 なるほど。
清水 なにが「なるほど」よ(笑)。それが一番とんちんかんでしょう。
白鳥 「髪が長いし、背が高いし、宮沢りえみたいだね」って。
江上 「共通点が2つもある」。
白鳥 周りが反応に困るから、変な気を使わせないでほしい。(笑)
清水 わが子に対しては妙なところが目に入るのかね、どこの親も。