心と体はつながっている

例えば、仕事中に「ちょっと聞いてもらっていいですか」と相談事を持ちかけられたとき、パソコン画面や書類から顔だけを上げて対応する人がいます。なかには顔も上げずに話を聞こうとする人もいます。

顔を上げずに対応されると「聞き流されている」と感じてしまいます(イラスト提供:イラストAC)

 

これでは会話になりません。たとえ自分では「話はちゃんと聞いている」と思っていても、そんな姿勢のまま聞いていては、相手は「適当に聞き流されている」と思ってしまうでしょう。

きちんとコミュニケーションを取るには、まず相手の話をきちんと聞く姿勢を示さなくてはなりません。そのためには体の正面を相手に向けることが重要なのです。

心と体はつながっています。体を向けることで、相手は「自分に意識を向けてくれている」と感じます。逆に顔だけ向ける、顔も上げないでは、相手は「意識が自分に向いていない」と感じてしまうものなのです。

仕事の手を止めて、相手に体を向けて聞く。すぐに手が離せないのなら「ちょっと待ってて」と仕事にキリをつけてから、体を向けて「どうした?」と聞く。これで初めて、相手とのコミュニケーションのスタートラインに立ったことになるのですね。