スマホを見ながら会話をするのはマナー違反
また、最近よく聞くのがスマホをいじりながら会話する人、スマホから顔を上げずに話す人の存在です。話しかけているのにスマホをチラチラと気にする。会話の途中でしょっちゅうポケットのスマホをチェックする。顔も体も、常にスマホのほうを向いている――。これは意識が目の前の自分に(自分との会話に)向いていないことの表れであり、会話においてこれほど失礼なマナー違反はありません。
「私との会話より、スマホのほうを優先しているのだろうか」
「私の話がつまらないのかな」
「そもそも、私自身に興味がないのかな」
――相手にそう思われても仕方ありません。
そこまでしてチェックしなければいけない大事な用件があるなら、「ごめん、重要な用件でどうしても確認だけしておきたいんだ」と断りを入れれば済む話です。実際「相手が会話中に携帯電話をチェックしていると、『どうせこちらの話は聞いてくれないだろう』と感じて親密度が一気に低下する」という研究報告もあるそうです。
会話をするとき、ちゃんと相手に体を向けていますか?
会話中にスマホチェックばかりしていませんか?
言葉のやりとりだけが会話ではありません。心を向き合わせて、気持ちを込めた言葉を交わし合うのが会話であり、コミュニケーションです。ビジネススキルとしての話術を磨くのも結構ですが、その前にまず、相手に心を向けて話す意識を持つことを心がけたいものですね。
※本稿は、『「運と不運」には理由があります - 銀座のママは見た、成功を遠ざける残念な習慣33』(ワニブックスPLUS新書)を再編集したものです。
『「運と不運」には理由があります - 銀座のママは見た、成功を遠ざける残念な習慣33』(著:伊藤由美/ワニブックスPLUS新書)
銀座のクラブのオーナーママである著者がビジネスや人生で「不運」を招いているネガティブな習慣を指摘。鏡に向かって身だしなみを整えるかのように「整え方」をアドバイスしていきます!