夏の終わりにダルいのは「秋バテ」が原因かも

「私のような寒がりは、冷房をつけたまま寝るなんて考えられない。」(磯野さん)

磯野 40度のお湯だと温度が高すぎますか。

川嶋 40度を超えると交感神経のスイッチが入ってしまうんですよ。つまり興奮して眠れなくなる可能性がある。もう一つ、質の良い睡眠の妨げとなるのが、寝る前のスマホやテレビ。せっかくお風呂でリラックスしたのに、元の木阿弥です。

ネットやゲームは「今日はここまで」と区切りをつけてお風呂に入り、その後は速やかに布団に入って目を閉じるのが理想的。これで体温が徐々に上がってくるはずです。36度台を目指しつつ、秋バテ予防に努めましょう。

磯野 夏バテのあとは「秋バテ」? そんなものがあるんですか?

川嶋 夏バテが秋まで長引いてしまったり、夏はなんとか乗り切れたけれど秋に疲れが出てしまったり。秋に入って低気圧が近づくと、空気中の酸素濃度が薄まるので、体はそれに順応しようと休みモードに切り替わります。つまり副交感神経が優位になるのですが、実際には日中は起きていなければならないため、体力のない人は頑張りきれないわけです。

磯野 秋バテを克服するためにも、夏バテを残さないほうがいいわけですね。

川嶋 基本的には、夏バテも秋バテも対策は同じ。「運動」「睡眠」「食事」によって自律神経のバランスを整え、エネルギーの消費を最小限に抑えることで体力を蓄えましょう。

磯野 今日は、初めて聞く話が多くて勉強になりました。まずは夏バテ対策に努め、爽やかな気持ちで秋を迎えたいと思います。