2021年10月26日号
見どころ動画配信中!

[特集]
〈歳を重ねた親子のホンネ〉
母が重い、娘がこわい

「子どもの負担になりたくない」も、「助けてもらえるとありがたい」も、母の心からの思い。「老いつつある親にできるだけのことはしなければ」と思いつつも、「踏み込まれるのはしんどい」、これも娘の偽らざるホンネ。母と娘、互いに歳を重ねるなかで、ほどよいところが見えなくなりがちです。解決の糸口はどこにあるのでしょうか

●注目記事●

〈同性ゆえの根深い業〉
毒にならない親などいない
桜木紫乃×吉永みち子

母との関係性をうまく築けなかったという作家の桜木紫乃さん、ノンフィクション作家の吉永みち子さん。それぞれの幼少期から、家族ができて以降の苦しみまでを振り返ると──

吉永 初めまして。以前からご著書を読んで、人の内側にある微妙な感情を「こういう言葉で置き換えればいいのか!」と感動することが多くて。今日はお話しできるのを楽しみに来ました。

桜木 ありがとうございます。こちらこそ、お目にかかれて光栄です。私にとって小説は答え探しのようなところがあるんです。たとえば家族を題材にすると、「あの時、親が言ったことにはこういう背景があったのか」と長年の謎が解けることも。

吉永 今回の対談のテーマは「母と娘」だけれど、桜木さんが家族を描く小説では、母親が家出をしていたり最初からいなかったりと、存在が希薄だったと思います。でも、2020年に出された小説『家族じまい』は、認知症になった母親を軸に物語が展開していました。

桜木 それは、実際に実家の母が私を忘れたからです。ある時、電話を父に替わってもらう際に、「ほら、あれ、あれから電話」って私の名前が出てこなかった。ああ娘の名前を忘れたんだなあと思うと、何だか気がラクになって(笑)。これは母のことも書けるなと。

吉永 若い頃はどういうお母さんでしたか。

桜木 負けん気が強く、周りをよく言わない人でした。当然友だちもできないし、義理の両親や親戚ともうまくいかない。

吉永 そういうところ、私の死んだ母親とよく似ている……。
(一部抜粋)

他にも、吉川ひなのさんのインタビュー「家族は一心同体という呪縛から子どもたちが救ってくれた」、小川糸さんの「最後の日々で感じた彼女なりの不器用な愛」、ルポ「いつまでも甘えてくる娘にうんざり」など。
目次・購入

 

[第二特集]
100歳まで歩ける「足」づくり

70代、80代、90代になっても元気に歩き続けたい──。その願いが叶うかどうかは、あなたの「足」にかかっています。しかし50歳を過ぎると足は「曲がり角」を迎えるのだとか。100歳までスタスタ歩き続けるためのお手入れ法とトレーニングを専門家が教えます

●注目記事●

〈50歳を過ぎたらガタがくる!?〉
不具合をなくすことが、健康寿命をのばす近道です
久道勝也

健康寿命の要は、自分の足で歩くこと。ところが50歳を過ぎるころから足の老化が始まり、さまざまな不具合が生じるのだとか。足の健康を守るには、どんな症状や変化に注目すればよいか、足病医学の専門医が解説します

人生100年といわれる長寿の時代を迎え、「最後まで自分の足で歩きたい」「ぎりぎりまで自立した生活を続けたい」と望みながら、歩行が困難になったり、寝たきりの日々を送らざるをえなくなったりする人が年々増えています。

加齢とともにさまざまな体の機能が衰えますが、なかでも生活の質の低下に直結するのが、自分の足で歩けなくなること。歩けないと自力での排泄が難しくなり、やがて自分で食べることもできなくなって、人生の終焉を迎えます。

つまり、最後まで充実した人生を送るために必要なのは、足の健康をできるだけ長く維持する=“足寿命”をのばすこと。そして、100歳までスタスタと歩けるような、元気な足をつくることなのです。

ところが、大勢の患者さんの足を診察するうちに、私は「人間の足は50年ほど使うとガタがくる」という実感を持つようになりました。特にケアをしなくても健康的な足で元気に歩けるのは50歳くらいまで。その後はさまざまな不具合が足に生じるようになり、メンテナンスや治療が必要になる、ということです。(一部抜粋)

他にも、「〝足寿命〟チェックシート」、「からだに優しい靴選びのポイントは?」、菊池守さんの「毎日の「若返りストレッチ」で歩く力を鍛えよう」など。
目次・購入

 

[読みもの]

〈夫婦対談 コロナ重症化の恐怖を振り返る〉
「俺、もうダメかも」病室からのLINEに、妻は
野々村真×野々村俊恵

新型コロナウイルスによる肺炎が重症化したタレントの野々村真さん。7日間の自宅療養を経て入院し、一時はICU(集中治療室)に。死を覚悟した瞬間もあったという約1ヵ月に及ぶ闘病生活を、妻・俊恵さんと一緒に振り返ります

 退院から1ヵ月。おかげさまで、退院直後のやつれた感じは、だいぶなくなりました。

俊恵 退院したばかりの頃は、犬の散歩で200m歩いただけで疲れて引き返してくるし、お米5㎏を持つのも一苦労。家族の中で一番非力になっちゃったけど、それでもずいぶん元気になったと思います。

真 肺の機能が戻りきっていないから、動きすぎると疲れるけどね。僕の肺は今、まだ完全には酸素を吸えてない状態なんだって。

俊恵 呼吸器の機能と全身の筋力の回復のために、病院でもらったガイドに沿って毎日エクササイズをしているのよね。

 唯一の救いは、ご飯が美味しく食べられること。まだ舌の上に膜が一枚ある感じだけど、かなり味覚が戻ってきた。(一部抜粋)

目次・購入

 

[カラーグラビア]

〈挑戦せずにいられない〉
演じる喜びに心躍らせて
町田啓太

デビューからまもなく11年となる俳優の町田啓太さん。幅広い役柄で着実にキャリアを積み重ねる中、昨年出演したドラマで大ブレイク。その人気は国内にとどまらず、海外からも熱い声援が届くという。今、最も旬な俳優の胸の内は――

現在、劇団EXILEに所属して俳優活動をしている僕ですが、過去にはパイロットや教師になることを夢見ていた時期がありました。心惹かれたことには挑戦せずにいられない性格で、高校・大学時代はダンスに打ち込んでいました。ケガでダンスは諦めましたが、振り返ってみると、自分なりにいろいろな道を模索してきたなと思います。

日々新しい出会いと刺激が得られる俳優業は、とても自分に合っていますし、やりがいや喜びを感じられる素晴らしい仕事です。僕自身、これまで映画やドラマ、アニメなどに救われたり、勇気をもらったりしてきました。

今は僕の演技を見て、同じように感じてくれる人がいるかもしれないと思うとワクワクします。(一部抜粋)


他にも、

〈強い思いと誇りを持って〉
今は一人より二人で歌おう
堂本光一×井上芳雄

〈後悔をバネにして成長を〉
いつか帰ってきたい場所
松村北斗(SixTONES)

〈プラチナの70代を目標に〉
幸運を努力で勝ち取ってきた
郷ひろみ

〈清水ミチコの三人寄れば無礼講〉
ゲスト天海祐希 & 草笛光子

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

目次・購入