「要支援」には「要支援1」と「要支援2」の2段階があり、「要支援1」の方が「要支援2」より介護度は軽く、「要介護」は「要介護1」から「要介護5」まで5段階に区分され数字が大きいほど介護度が高くなっています。

【介護度の区分とその状態】
出典:厚労省の資料(Microsoft PowerPoint - 【資料6】要介護認定の仕組みと手順 (mhlw.go.jp) を基に筆者作成。(図を拡大

要支援1から要介護5までご覧になって、共通要素があることにお気づきでしょうか?

それは“足=歩く”です。要支援1・要支援2から見ていきましょう。

要支援1は「立ったり、起き上がりが不安定」、要支援2は「立上がりがスムーズにできなかったり、立つのが安定していない」とあります。要支援は足元がおぼつかないことから始まるというわけですね。

要介護はどうでしょうか。要介護1は「立ち上がりや歩行などに不安定さが見られることが多い」、要介護2は「立ち上がりや歩行などが自力ではできない場合が多い」、要介護3は「立ち上がりや歩行などが自力ではできず介護を必要とする状態」。要介護4は「歩行、入浴や排泄、衣服の着脱などに全面的な介助」、要介護5は「歩行や両足での立ったままの姿勢をキープすることもできない」と、要介護でも要支援同様、すべてにおいて“足=歩く”の状態が盛り込まれていることがお分かりかと思います。