では、「歩く」以外の要素には何があるのでしょうか?

要介護1から排泄やら入浴が、要介護3になると、衣類の着脱が、要介護4は食事といった日常生活要素が複数加わっていき、要介護5になれば排泄も入浴も衣類の着脱も食事を取るのもすべて人の世話=介護を受けることになります。

つまり、介護保険制度は、歩く、排泄、入浴、衣服の着脱、食事に関して介護を必要とする人の制度と捉えることができます。

 

「介護はと・ふ・あ・き・た」

でも、もっとすっきりイメージを掴みたくはありませんか?そんな方には「介護はと・ふ・あ・き・た」と覚えてみるのはいかがでしょうか?

どういうことか、説明していきましょう。

「と・ふ・あ・き・た」とは、「トイレ(排泄)・風呂(入浴)、歩く・衣類の着脱(着る)、食事(食べる)」の頭文字を取って覚えやすいように、オリジナルで考案したものです。

介護保険制度は、歩く、排泄、入浴、衣服の着脱、食事に関して介護を必要とし、「あ=歩く」がベースになっていることから、「あ」+「トイレ」あるいは、「あ」+「風呂」の要素が増えていき、最後は「と・ふ・あ・き・た」すべてが介護を必要とするもので、介護というのがどういう状態かよく分らなくても、「と・ふ・あ・き・た」に支障をきたすこと、と覚えておかれると理解しやすいかと思います。

ちなみに「歩く」に関しては、要介護3で「車イスを利用する」とイメージしておけば介護度の目安になります。