掃除機を朝からかけるのが、生きがい
八嶋 でも、ありがたくもあるんですよ。たとえば、楽屋の洗面所ってメイクを落としたりするので、汚れやすいんです。同じ楽屋になると、本来は後輩の僕が掃除すべきところを、ひたすらピカピカにしてくださる。僕がやったところでどうせ克実さんがあとからやってくださるんですから、何もしなくていいわけです。それでいて、そんな後輩に対して、「なんでお前がやらねーんだ」みたいな態度をとることも一切ない。むしろご機嫌なんですよね。
高橋 トイレも掃除しちゃいますからね。稽古場でも劇場でも、しばらく使うと決まったら、ほかの誰より早く行ってきれいにしておきます。
清水 そこまでやるかね。
八嶋 あと、自分でクイックルワイパーを買ってきて、そのままいろんな劇場の楽屋に寄付されるんですよ。
高橋 何が一番好きかって、家で充電式の掃除機を朝からかけるのが、生きがい、というかね。
清水 今の仕事やめても、掃除のプロになれるね。
八嶋 『グッディ!』でお掃除コーナーを作ればいいじゃないですか。
高橋 そんなコーナー作らなくても、水回りなんてその都度拭けばきれいになるんだよ。
八嶋 出た、名言。さすが! 毎日やればいいってことですね。
高橋 毎日じゃないの、毎回。
清水 でも、水回りはどうせ濡れるんだから拭かなくても。
八嶋 そうそう!
清水 あんたはいったいどっちに付くんだ。(笑)
〈後編につづく〉