今では歳時記を持ち歩き季語を勉強する日々

マジメな話をすると、親父が現役の時代には、読み書きができない人がまだたくさんいました。だから、芝居には、セリフを通じて「人生の道理や教訓を、耳から教える役割」があったのです。

こういうことは、一生を通じて長く頭に留めておく必要がある。だからこそ、リズムがスッと頭に入りやすい七五調が多く使われていた、というわけです。

おかげで、小さい頃から芝居のセリフを叩き込まれてきた私は、俳句のリズムにすぐに慣れることができました。

一度気づくと、句を作るのがどんどん楽しくなってくる。プロの俳人や、長く続けている方には遠く及びませんが、歳時記を肌身離さず持ち歩き、空き時間ができるたびに、季語の勉強をしています。