作家・僧侶 瀬戸内寂聴さん

私は若い頃、「烈しい生と、美しい死を」

という言葉を信条にして、よくサインと一緒に

色紙に書いていました。烈しい生はそれなりに

生きたと思いますが、美しい死を迎えられるかは

最期の瞬間までわからない。けれど、

老いや死が避けられないものであるからこそ、

今という時を、いかにひたむきに生きるかが大切です。

(2011年5月22日号より)