入院の短縮化によって、医療保険にも変化が

ここ数年で医療保険も大きく変化し、投薬治療の保障をオプションでセットできる保険も発売されるようになりました。また、7大生活習慣病(悪性新生物・上皮内新生物)、脳血管疾患、心疾患高血圧性疾患、糖尿病、肝硬変、慢性腎不全)などになった場合、オプションで入院日数を無制限で保障できる商品も多彩になりました。

さて、医療保険の見直しを考えている方に、今加入している保険を活かすことも検討していただけたらと思います。

ひと昔前の医療保険と今の保険の違いを紹介しましょう。

例えば、今は健康保険にリンクして手術給付金が支払われるのが一般的ですが、過去の保険には「扁桃腺や盲腸などは対象外」のように健康保険とリンクしてはいない保険もあります。また先進医療特約も古いものはセットできないのが一般的でした。

その反面、手術給付金は手術の術式に応じて日額の5倍、10倍、20倍、40倍保障でしたが、今は一律5万円とか10万円というのが主流です。また、昔は入院日数は120日限度額が一般的だったものが、今や入院日数も30日、60日などの設定も珍しくありません。

保険商品によっては、現在加入している保険に特約がオプションで付けられる場合もあります。なので、簡単に解約してはいけません。何と言っても保険は、加入年齢で保険料が決まるからです。

昔の契約をすぐに解約するのではなく、仮に日額保障を1万円にしたい場合、過去の日額5000円の契約を持続しつつ、新規で日額5,000保障に設定して契約する方法が保険料も安く、手術給付金の支払いも多くなるケースもあります。

とはいえ、素人判断は危険です。

ご自身の健康診断の結果や家族歴から、どんな疾病が心配で、優先順位をどうするのかをまずは交通整理を。そのうえで保険会社のコールセンターか、担当者に、希望する特約が付けられるかどうかなどを確認してはいかがでしょうか。