同じ名前の紙を探す利用者

働く人たちのやりがいにも

脳トレをはじめとしたさまざまな問題やゲームの開発は、利用者が楽しむだけでなく、働く人たちのやりがいにもつながっている。

スタッフの一人、吉田悠子さん(36歳)は、旅行会社の添乗員から転職、介護士としてたまやで働き始めて3年目になる。

「スタッフが作った脳トレやゲームを利用者のみなさんが夢中になってやってくださるととても嬉しくて、また頑張ろうと思うんです。問題に出てくる言葉がコミュニケーションのきっかけになって、利用者さんから教わることもたくさんありますし、パワーをもらえます。誰でも楽しめる問題なので、うちの母や小中学生の子どもたちも自宅で挑戦していますよ」と話す。

最後に小野寺さんは、「認知症が進んでからではなく、できるだけ早い段階で取り組むほうが、元気に過ごせる時間が長くなると思うんです。読者のみなさんにも家で試していただけたら嬉しいですね」とアドバイスしてくれた。