快眠を求めて「寝具難民」になったというマホさんですが(写真はイメージ。写真提供:写真AC)
健康な人ほど体の状態に細やかな意識を向けて、必要とあればそれなりのお金を使っている。ではいったい何に、いくらくらい費やしているのか。50歳のマホさんは、睡眠にこだわった結果、布団店を巡るようになり、「寝具難民」化していたそう。かけたその金額と、実感している効果とは──

快眠のための寝具を探して布団店巡り

若い頃はいくらでも寝ていられたのに、年齢を重ねるごとに睡眠の質が落ちていくと嘆く人は多い。枕や布団が合わず、あちこちのメーカーを渡り歩く〈寝具難民〉もいる。システムエンジニアとして働くマホさん(50歳)も、寝具にお金をかけてきた一人だ。

「実家で畳&布団生活を送っていた時は問題なかったのですが、就職して一人暮らしを始めた途端に眠れなくなってしまったんです。環境の変化や仕事のストレスが原因なのか、布団に入っても眠れず、寝ついても夜中に起きてしまう。朝起きると全身がこわばっていて、とうとう仕事中にも睡眠のことばかり考えるようになっていました」

当時、マホさんの職場があったのは東京下町の問屋街。布団を扱う店も何軒かあり、マホさんは仕事の合間に布団店巡りをするようになる。

「店のご主人に相談すると、皆さんすごく親身にアドバイスをしてくれるんです。その結果、購入したのが『ムアツ布団』。これがものすごく快適で、寝具ひとつでこんなに眠れるようになるのかと感動。それ以降、睡眠の質を上げられるものがほかにもあるのではないかと、本格的に寝具探しを始めました」

寝具と言ってもいろいろある。マホさんは掛布団、敷布団、枕に始まり、マットレス、肌掛け、毛布、タオルケット、シーツやカバーに至るまで、これはと思ったものを片っ端から試していった。