寝室は例年以上に重要な場所

次に整えたいのが寝室です。風水の起源は紀元前までさかのぼり、故人が眠る場所、つまりお墓を整えることで子孫が繁栄するという考え方からできたもの。学問として発展した現在も、根底に流れる考えは変わらず、寝る場所を大事にしています。

加えて今年は中心がキーワードですから、1日の約3分の1と長く時間を過ごす寝室は、家の「中心」ともいえ、例年以上に重要な場所になるのです。

そして3つめに大切なのは、「心地よい」と感じること。私はこれまで、2万人以上の方々を鑑定してきましたが、風水は単なる「環境学」ではなく「環境心理学」である、という考えに至りました。環境が変わると意識が変わり、意識が変わると行動が変化する。そして居心地のいい家は明日へのやる気も生み出します。その結果、人生が好転していくのです。

風水というと、西側に黄色いものを置いたり八角形の鏡(八卦鏡)を飾ったりするイメージがあるでしょう。それは間違いではありませんが、居心地が悪いと感じるなら、逆効果。また、「ものが多い部屋は運気を下げる」という説に振り回されて、無理に捨てる必要はありません。ただし、埃をかぶっていたり、乱雑に放置したりするのはNG。コレクションのように飾ったり、見た目を工夫したりして空間を心地よく保ちましょう。

北枕はOK、時計は壁にかけない…人気風水師が指南!寝室、リビング、玄関、水回りの「開運」部屋づくり〈後編〉