「三代目の活動中にEXILEのオーディションを受けたのは、『何かいいことがありそう』という純粋な思いから(笑)。欲張りなんですよね」
「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」「EXILE」、2つのダンス&ボーカルグループを兼任しながら、俳優としても引っぱりだこの岩田剛典さん。2021年は新たにソロアーティスト、クリエイティブディレクターとしての活動をスタートし、挑戦の一年となった。さらに、現在配信中のNetflixシリーズ『金魚妻』では夫の暴力に悩む人妻・さくら(篠原涼子さん)に惹かれる青年・春斗を熱演している岩田さん。彼を突き動かす原動力は――。今年から月刊化し大好評発売中の『婦人公論』3月号より特別に記事を公開します(撮影=宅間國博 構成=上田恵子)

自分のカラーを確立して

2010年に三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマーとしてデビューしました。14年にはEXILEにも加入し、今は2つのグループを兼任しています。三代目は一昨年デビュー10周年を迎えましたが、最初の2~3年はとにかく苦しかったですね。

箸にも棒にもかからなかったら、という不安がつきまとい、人づき合いなど仕事以外でもやるべきことがたくさんあって、激動の時期でした。

三代目の活動中にEXILEのオーディションを受けたのは、「何かいいことがありそう」という純粋な思いから(笑)。欲張りなんですよね。LDHという会社が生まれるきっかけを作ったグループですし、社長であるHIROさんの経営理念に触れることで得られるものが多いのではないかと思ったんです。

それからグループを兼任したり個人の仕事をしていくなかで、活動の基盤を作り上げていきました。振り返ると、自身のカラーを確立し、「この道を行くんだ」という覚悟を持って動けるようになったのは、ここ5年くらいではないでしょうか。