ベイビーブー20周年にふさわしいイベント
「ヒット曲がない中、20年もやってこられたのは人とのご縁に恵まれたから」とリーダーでテナー担当のユースケが感謝の言葉を述べたうえで、この20年のベイビーブーのプロフィールを紹介。当初はポップスグループとしてオリジナル曲で勝負をかけていたが、10年目から新宿のうたごえ喫茶「ともしび」で歌うようになったこと、そして大先輩のコーラスグループであるボニージャックスとの出会いをきっかけに、日本に歌い継がれる名曲を丁寧に歌っていくグループへと路線変更したことなどを説明しました。
そのころは新宿を拠点にしながら、小田急線沿線でも路上ライブも活発に行ったという5人。「人の思い出が詰まった曲を届けることの喜びを感じるようになった」とバリトン担当のケンも振り返ります。「歌うと人が一番立ち止まってくださったのは、『高校3年生』ですね」
「ともしび」のステージでも人気を博し、年間リクエストでオリジナル曲「花が咲く日は」が1位を獲得。3年前にはボニージャックスとともに、北原白秋ゆかりの地である小田原市の「童謡大使」に任命されました。小田急線、そして小田原にも縁が深くなったベイビーブー。新宿から小田原までの「小田急ロマンスカー列車ライブ」は、まさにベイビーブー20周年にふさわしいイベントといえそうです。
マスコミ取材に続き、車内でのリハーサル。車両は基地から特別な線路を使って移動し始めます。途中から通常の線路に入り、いよいよ120人のファンが待つ新宿駅へ。ホームの電光掲示板には「本日はベイビーブーとロマンスカーGSEの旅をどうぞお楽しみください。素敵な一日になりますように。
お気をつけていってらっしゃいませ」というメッセージが並び、車両の行先表示板にも「ベイビーブー列車 ミュージックロマンスカー」の文字が光っています。新宿駅のホームには、ロマンスカーの到着を待ちわびたファンのみなさんが。
ベイビーブーへのメッセージを書いた手作りの看板を持っている女性も。