ベイビーブーとファンは一路小田原へ
各車両で「高原列車は行く」を歌い切った後は、バレンタインチョコレートとサイン色紙のプレゼント。5人が手分けして参加者一人ひとりに手渡していきます。感激のあまり思わず歓声を上げる方も。「ベイビーブーって、とにかく力をくれるのよ。この声を聴いてるといつも力が湧いてくるの」という柏市のNさんは、ベース担当のユウのファン。ベイビーブーのコンサートに欠かさず行くのが、健康の元といいます。リードテナー担当のチェリーのファンだというのは鎌倉市から参加したUさん。間近でチェリーの息遣いを感じながら「やっぱり目と声が好き!」とうっとりした表情です。
2曲目は2022年2月9日に発売になったばかりの新曲「列車にのろうよ」(都志見孝作曲、松井五郎作詞)。ロマンスカーGSEに《ベイビーブーという列車に一緒に乗ろうよ!》という思いで歌っている」とユースケ。みんなで声を合わせて歌うことができない代わりに、みんなで動くことができるフリをつけたというこの曲。振付を担当したのは、いつものコンサートでも振付担当のユウですが、発売5日目にして、すでにフリを覚えているファンもいたのはさすがです。
実はベイビーブーのオリジナル新曲リリースは4年3ヵ月ぶり。両A面となっているのは世界で最も美しい曲と言われるショパンの「別れの曲」にans.さんが日本語の歌詞をつけてくれたもの。2年前、道を示してくれた恩人が逝去、昨年秋には尊敬する大先輩ボニージャックスの西脇久夫さんとの別れを経験し、まだ悲しみは癒えていないものの「別れというものには悲しい面もあるが、きっとその先に未来や希望もある。それを感じてほしい」とユースケがこの曲の世界観を伝えています。
晴れ上がった空が車窓に流れるなか、ベイビーブーとファンは一路小田原へ向かいます。