2022年4月号
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[特集]
長生き時代は疲れない親子づきあいで

人生100年時代と言われる今、親子の関係は長く続くことが予想できます。親しい間柄だからこそ、言いすぎたり、甘えたりすることもあるでしょう。その結果、気持ちがすれ違って、トラブルに発展することも……。家族ならではのお金の問題も含め、“おんぶにだっこ”の関係にならず、適度な距離感で気持ちよくつきあえる方法を探りたいものです

●注目記事●

〈完璧な母と、がむしゃら娘の49年〉
性格が真逆だからこそ 「私は私」と割り切って
富司純子×寺島しのぶ

歌舞伎役者・七代目尾上菊五郎さんを夫に持つ富司純子さん。その娘で、伝統を受け継ぐ家庭に育った寺島しのぶさん。互いに女優としても活躍する二人ですが、驚くほど性格が違うのだとか。衝突が多かった若い頃に比べ、今は尊敬する部分があるようで──

富司 二人で対談なんて何年ぶりかしら?

寺島 プライベートではちょくちょく会っているよね。今年のお正月はいつもどおり夫のローランと息子の(寺嶋)と3人で実家へ行ったし、父さんの舞台が初日を迎えた1月3日にも国立劇場で会ったし。

富司 コロナ禍で会うのは控えているけれど、去年の暮れにはきょうだいでお父さんの文化勲章受章のお祝いの席を設けてくれたのよね。みんなで食事ができて楽しかった。今年は3月に金婚式を迎えるから……。

寺島 承知しておりますよ~。結婚50年ってすごいよね。

富司 76歳という自分の年齢にも驚くけれど、娘がもうすぐ50歳になるのだから年を取るはずだわ。(笑)

寺島 母さんにとって私はいつまでも娘。でも、私も結婚して、息子も9歳になりましたよ。(一部抜粋)

 

〈ポジティブな家風が笑顔の源〉
父は夫と3歳差、 介護が同時にやってくる!?
東尾修×東尾理子

それぞれプロの世界で活躍してきたスポーツマンであり、仲良し親子でもある東尾修さんと東尾理子さん。幼少期の思い出から、俳優の石田純一さんと理子さんの結婚、義理の家族とのつきあいまで、一人娘と父は互いにどんな思いを抱えてきたのか。親子のリアルな距離について本音で語り合ってみると──

 僕はなかなかの方向音痴で、理子の家に来たのもまだ2回目、迷ったけど辿り着けてよかった。

理子 引っ越したばかりだからね。今日の取材は親子対談ですよ。

 本音トークの機会なんてあまりないからね。理子は一人娘。結婚したのはいくつだったかな。

理子 34歳のとき、12年前ね。

 なかなか結婚しないのでヒヤヒヤしていたから、ほっとしたのも事実だけど、相手が21歳も離れた石田(純一さん)と聞いたときは、「あのヤロ~」という感じだったね。(笑)

理子 おや、最初から言いたいこと言ってますねぇ。

 オレと歳が近いから、ちょっと微妙な関係というか――。(一部抜粋)

他にも、加藤貴子さんのインタビュー「義母、実母、私たち親子の 3世代共同生活​​」、松原惇子さんの「〈90代の母と別居を決断〉「スープの冷める距離」がちょうどいい」、ニコ・ニコルソンさんのコミックエッセイ「共倒れ寸前の実家にがく然」、誌上相談室「〈長引く介護や働かない息子――〉思わぬ出費で火の車。自分の老後を守るには」など。
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[第二特集]
〈脱メタボ&ロコモ!〉
いいことずくめの ウォーキング

ここ数年、体重が増え続けている、足腰が弱ってきたと感じていませんか? そのまま放置すると、メタボになったり、運動機能が低下するロコモになったりするおそれが。それを防ぐために大切なのは運動習慣です。筋トレは辛くて無理といういう人でも、場所や時間を選ばないウォーキングならできるはず。快適に歩くためのグッズも揃えて、この春外に出かけてみませんか?

●注目記事●

〈「1日1万歩」にこだわるな〉
認知症予防や高血圧にも効く 「インターバル速歩」
能勢博

体力向上やダイエットによいとされるウォーキング。なかでも50代以上の人におすすめしたいのが、さまざまな科学的効果が証明されている「インターバル速歩」です。万病を遠ざけ、手軽で無理なく続けられるその方法を伝授します

年を重ねて「体力が落ちた」と嘆いている人は多いでしょう。そんな人は、運動を習慣にして、体力を向上させる必要があります。そうお話しすると、「ウォーキングをしている」と答える人も多いのですが、実は、のんびり散歩程度のウォーキングを何分続けても体力をつけることはできません。「1日1万歩」を目標に歩いてもあまり効果がないことが、私たちの研究で明らかになっています。

体力をつけるには、「自身の最大体力の60%程度の運動強度」が必要です。のんびり歩く運動強度は30~40%。一方、「最大体力の60%程度の運動強度」とは、「ちょっときついな」と感じるくらいの、少し負荷をかけた運動のこと。動き始めて5分ほどで動悸がして、息がはずみ、20分ほどで汗ばむくらい。でも、一緒にいる人と軽い会話ができるくらいの運動強度が目安です。 (一部抜粋)

他にも、「50代以降に選ぶべき、 いまどきウォーキンググッズ​」があります。
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[読みもの]

〈局アナを辞めたのは“焦り”から〉
俳優業は手探りだけど 挑戦を続けたい
田中みな実

2014年にTBSを退社し、フリーアナウンサーとして活動している田中みな実さん。ここ数年は俳優業にも挑戦し、注目が集まっています。また、美容やファッションなど美意識の高いライフスタイルが同性に支持され、19 年に発売した写真集は60万超えと異例の大ヒット。 順風満帆に見える彼女ですが、実はさまざまな葛藤も……

このところ俳優業のオファーをいただくことが増えましたが、私にとっては芝居もバラエティ番組への出演も、雑誌の撮影も、すべてが愛すべき大切な仕事で優劣はありません。いただいた仕事の一つひとつを大切にして、誠実に、一所懸命に取り組んできた結果、今があると思っています。

30代になってからは、求めてもらえるのならあらゆる分野に挑戦したいと思うようになりました。昔はこうと決めたら一点集中型の頑なな性格で。大学進学も就職も、明確な目標を掲げてそこへ突き進み、他者の意見を聞き入れることはありませんでした。(笑)

大学2年のとき「TBSのアナウンサーになりたい」という目標を持ち、スクールにも入って気合は十分だったのですが、想像を超える狭き門にたじろぎました。私が内定をもらった年の倍率は4000倍。両親は「合格は難しいと思って、ほかの企業も視野に入れておきなさい」と言い、他社のエントリーシートを用意させられました。いま振り返っても、内定をいただけたのは奇跡としか言いようがありません。 (一部抜粋)

 

〈夫婦初対談 サッカー選手と息子の濃密な1年間〉
「子連れ単身赴任」で 妻の偉大さがわかった!
大久保嘉人×大久保莉瑛

W杯やオリンピックで活躍し、Jリーグでは史上初の3年連続得点王に輝いた大久保嘉人さん。そんな日本を代表するサッカー選手が息子と一緒に単身赴任した。1年間の体験を妻の莉瑛さんと振りかえると——

嘉人 今までスペインやドイツ、神戸などいろんな場所でプレーしてきたけど、いつも家族が一緒。だから、昨年セレッソ大阪に移籍して大阪に住んだのが、初めての「単身赴任」だった。

莉瑛 うちは、長男のが高1、次男のが小6、三男のが小4、そして四男のが年中という4人兄弟。ついていきたかったけど、子どもたちの学校やサッカースクールの関係もあったので難しかった。すると、夫が「オレ、一人で行くよ」って。

嘉人 でもまさか、橙利が「僕も行く」と言い出すとは思わなかった。

莉瑛 みんなで驚いたね。転校するとはどういうことか言い聞かせても、「パパと一緒に行く」と決意は固い。夫も「ああ、いいよ」と言うので、心配だったけど送り出すしかなくて。(一部抜粋)


他にも、

〈我を出さず、欲を持たず〉
手ごたえを糧に歩んでいく
亀梨和也(KAT-TUN)

〈今の時代に大切なこと〉
弱さこそ、僕の武器
松島聡(Sexy Zone)

〈30代で離島医療に従事、70代で大学院へ〉 
働く私の背中を、 次女・MISIAは 見ていてくれた
伊藤瑞子

〈パワフルボイスで大ブレイク〉
“歌怪獣”への道のりは 厳しい母との二人三脚で
島津亜矢

〈ルポ 社会から“ないもの”とされる痛みを知って〉
貧困と虐待の連鎖に苦しむ若者たち
ヒオカ

〈アートな人〉 
嶋暎子
新聞バッグと巨大コラージュで ブレイクした80歳

〈名優たちの転機〉
聞き手・文◎関容子
笈田ヨシ

〈酒井順子の 「大人は知りたいことばかり」〉
宇宙開発の現在地
ゲスト◎向井千秋

などなど、盛りだくさん。ぜひご一読ください!!

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