体調の変化を見逃さないように
引き取ってすぐの頃、マルが結膜炎になり、オレオにもうつってしまったそうで
「その後、オレちゃんのおしっこが出にくくなって膀胱炎に。しばらく病院に通ってよくなったのですが、それ以来心配で、今も時々、健康診断に通っています」とのこと。
獣医師との上手なつきあい方や、健康診断の頻度についても質問を。シニアになったら日々の体調の変化を見逃さないようアドバイスを受けた。
今は元気いっぱいのきょうだいだが、以前につらい看取りも経験しているので、やはり今後のこと。
「(以前飼っていた猫は)腎臓病を患い、ご飯もぜんぜん食べなくなって。オシッコも出にくくなったので、毎日点滴するために入院して治療もしましたが、結局たった3ヵ月くらいで亡くなってしまいました…。最後は病院で息を引き取ったので、ショックでしたね」と当時のことを振り返る。
それでも今の藤さんを癒してくれるのはマルとオレオの存在。片山先生も、高齢になったからといって、一概にペットとの暮らしをあきらめる必要はない、と言う。
藤さんは「私の場合も、マルとオレオが自分の人生を変えてくれたと言ってもいいくらい。とくに、このコロナ禍で仕事が次々にキャンセルになったとき、『これからどうしよう?』と不安でいっぱいだった心が、2匹のおかげで癒されました」と語る。
共に暮らす猫たちのふるまいを見ていて、ストレスフリーで生きることが人間にも一番大切なことだと教わったという。今後も藤さんのますますの活躍と、マルオレの愛らしい姿に注目だ。
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