二宮和也さん・多部未華子さんが夫婦役を務める日曜劇場『マイファミリー』(TBS系/毎週日曜21時)。5月1日放送の第4話に、元宝塚歌劇団月組トップスターの珠城りょうさんがテレビドラマに初出演、主人公夫婦の旧友で元警察官・東堂(演・濱田岳さん)の妻役を演じる。元月組組長・越乃リュウさんが後輩・珠城さんの人柄・活躍を振り返った記事を再配信します。


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初の公演が大正3年(1914年)、108年の歴史を持ちながら常に進化し続ける「タカラヅカ」には「花・月・雪・星・宙」5つの組が存在します。そのなかで各組の生徒たちをまとめ、引っ張っていく存在が「組長」。史上最年少で月組の組長を務めた越乃リュウさんが、宝塚時代の思い出や学び、日常を綴ります。第3回は「実直な人 珠城りょうさん」です

珠城りょうさんの退団公演

8月15日、月組東京宝塚劇場公演千秋楽
『桜嵐記(おうらんき)』『Dream Chaser』で
珠城りょうさんが宝塚を卒業しました。

在団中には、ともに舞台を作ってきた仲間の1人です。

彼女は、月組の『ME AND MY GIRL』で初舞台を踏みました。

当時組長だった出雲綾さんや、トップ娘役の彩乃かなみさん
北嶋麻実さん、姿樹えり緒さん、流輝一斗さんらの退団公演でもありました。

初舞台生を迎える公演は、通常の公演よりいろいろ大変になります。
いうなれば新入社員ですもの、わからないことだらけですよね。

8月15日、珠城りょうさんが宝塚を卒業した月組公演『桜嵐記(おうらんき)』『Dream Chaser』ポスター(写真提供◎越乃さん)

当時の私も管理職になりたてで、組長の仕事の引き継ぎなど、初めてのことだらけ。
自分にまったく余裕がなかったことを覚えています。