●寝る前にリラックスタイムを

小腸で消化吸収の済んだ“食べカス”が大腸に届くと、大腸は尺取虫のような蠕動運動を繰り返し、水分を吸収して大便を形成。排泄に備えます。この蠕動運動は、自律神経のうちリラックス系の副交感神経が優位な時に活発化。特に睡眠中に、その作業が進みます。

「就寝前に体をほぐしたり、心安らぐ音楽やアロマの香りを用意するなど、リラックスタイムを設けましょう。ストレスで緊張したままだと、交感神経が優位になり、蠕動運動が滞ります」(中村先生)

 

●思いきり笑って免疫力アップ

免疫細胞にはさまざまな種類がありますが、その一つ「NK細胞」には、がん化した細胞を破壊する働きがあります。NK細胞の活性を高めれば、がんの発症リスクを低減できる可能性が。

「NK細胞の活性化にヨーグルトが効く、体を温めるとよいなどの研究がありますが、その中で私のおすすめは、毎日ポジティブな気持ちで笑顔を絶やさないこと。笑いによって免疫力は上昇。ストレスも発散され、自律神経のバランスがよくなります」(中村先生)