●毎朝排便の習慣で便秘予防

消化吸収を終えた食べ物のカス=大便は、睡眠中に肛門に近い直腸へ送り込まれます。朝食を摂ると消化管は反射的に活動を始め、大腸では「大蠕動」が起こって排便態勢に。このチャンスを逃さずトイレに行く習慣をつけましょう。

「便座で“考える人(前屈み)”のポーズを取ると、腸の曲がりがまっすぐになって便の出口が開きやすくなり、腹圧もかかってスムーズに排便できます」(中村先生)

 

●腸に刺激を与える「の」の字マッサージ

仰向けになり、親指以外の4本の指を揃えてお腹に軽く押し当て、おへそを中心に、小さな「の」の字を描きながら少しずつ動かして、大きな「の」の字を描く。これを10〜20周ほど繰り返す

 

お腹は本来、触れるとやわらかく弾力があり温かいもの。寝る前に手を置いて確かめてみましょう。ひんやりして強張っていたら、血流が滞っている証拠。時計回りにゆっくり「の」の字を描くマッサージで緊張をほぐしてください。

「体がぽかぽかしてよく眠れます。大腸の蠕動運動サポートにも」(中村先生)