安心に繋がる防犯カメラの設置
利用者やその家族に対し、介護従事者は誠実にサービスを提供してくれる、という信頼関係があって〈別居介護〉が成立します。しかし、残念なことにヘルパーがサービス利用者の現金やトイレットペーパー、アルミホイル、ラップといった消耗品を盗んでいた、という事件は実際に起こっています。
親族が目撃したり、室内カメラの映像で発覚するケースが多いです。あまりにラップの消耗が早いと疑った親族が、目立たない場所に印を付け、持ち帰りが判明した例も。
証拠映像をケアマネジャーに突きつけ「本人がヘルパーにあげると言ったからもらっている」と逆切れされたケースも。もちろん、ヘルパーが利用者にお金を要求したり、物品をもらうことは、介護保険法で禁止されています。
中元などの品物を当たり前のように受け取る介護従事者もいますが、これも禁止されています。また、親族が帰省している際、食事時間にヘルパーが訪問し、食事を要求したケースもありますが、これもNGです。
防犯カメラの設置は、親の異変に早期に気付くことができるという効用もあります。さらに認知症が進めば、「お金を取られた」などの妄想が始まることもあり、映像があれば家族が確認することもできます。自宅に親族以外の人が出入りする限り、何があってもおかしくないというリスクを覚悟して、防犯カメラなどの設置を検討しましょう。