9年ぶりの大名跡復活
2022年7月7日、東京・東銀座の歌舞伎座で、市川海老蔵改め 十三代目市川團十郎白猿 襲名披露と、八代目市川新之助の襲名・初舞台、演目発表記者会見が行われた。
海老蔵さんは今年44歳。1985年に七代目市川新之助を、2004年に十一代市川海老蔵を襲名。十三代目市川團十郎白猿は、本来2020年5月に襲名予定だったが、新型コロナの感染拡大により延期されていた。
会見には、市川海老蔵さん、八代目市川新之助を襲名する息子の堀越勸玄くん(9歳)、松竹株式会社社長の迫本淳一氏、松竹株式会社専務取締役の山根成之氏が出席した。緞帳が上がると、親子が紋付き袴で舞台上に正座して一礼。
迫本社長は「團十郎という大名跡が9年ぶりに復活することは、歌舞伎界にとっても喜ばしい。團十郎を襲名する海老蔵さんのさらなる飛躍と、新之助さんの成長を期待したい」と挨拶。
続いて山根氏が演目を発表した。
『十一月吉例顔見世大歌舞伎』は、昼の部で團十郎が歌舞伎十八番の内『勧進帳』で武蔵坊弁慶を、新之助が同じく歌舞伎十八番の内『外郎売』で外郎売、曽我五郎を演じる。
夜の部では親子で襲名披露の口上、團十郎は歌舞伎十八番の内『助六由縁江戸桜』で花川戸助六、曽我五郎、新之助は福山かつぎ役に。
『十二月大歌舞伎』は、昼の部で團十郎が道成寺『押戻し』の大館左馬五郎を、新之助が『毛抜』で粂寺弾正を演じる。