(イラスト:さかがわ成美)

10年契約には有利な割引が

もし、大幅な値上げが予想される地域、建物にお住まいなら、9月中に現在の保険料で入れる保険に加入しておくといいでしょう。その際には、できれば10年契約を。なぜなら、10年契約には有利な割引がついているからです。

「火災保険」は、1年ごとに払っていく方法もありますが、2年から最長10年までまとめ払いができます。10年契約でまとめ払いにすると、保険会社にもよりますが、1年ごとに払っていくよりも約15%、保険料が安くなります。しかも、10年間は保険料が上がりません。

ただし10年契約で入れるのは今年の9月までで、10月からは最長でも5年契約でしか入れなくなります。5年契約の割引率は10%程度に。

「火災保険」にはさまざまな補償が付いていますが、必要なさそうな補償を外せる保険を選ぶのも、保険料を下げることに繋がります。たとえばマンションの5階以上に住んでいる人なら、床上浸水の心配はほぼないので、水害は対象から外してもよいでしょう。

最近は、インターネットで必要な補償だけを買えるタイプの保険もあるので、こうしたものもチェックしてみましょう。