「YouTubeやSNSも、相変わらず楽しんでいます。今年の3月から新たにTikTokを始めたのですが、これがまた面白くて。」(撮影:宅間國博)
〈9月15日発売の『婦人公論』10月号から記事を先出し!〉
俳優や歌手として活動する一方、アートの分野でも才能を発揮するなど、ますます活躍の場を広げる香取慎吾さん。日々多くの人と向き合うなかで、相手との関係を良好に保つために気をつけていることとは(撮影=宅間國博 構成=上田恵子)

お客さんの前でステージに立てる喜び

稲垣吾郎、草なぎ剛とともに「新しい地図」を立ち上げ、あっという間に5年が経ちました。あのとき、「ここから新しい道を歩き始めるんだ」と人生を大きく変える決断をしたはずでしたが、その後のコロナ禍でさらにいろいろなことが変わってしまって。当たり前だと思っていた日常は当たり前ではなかったのだと、あらためて気づかされた期間だったと思います。

先日、セカンドアルバムを引っさげて東京・明治座からスタートした公演「香取慎吾 二〇二二年 東京SNG」が、京都劇場で無事に千秋楽を迎えました。

コロナ前と大きく変わったのは、お客さんの前でステージに立てるありがたみを強く感じるようになったこと。客席は声を出せない状況なので、「みんな、まだ〈黄色い〉声援出せるよね?」なんて冗談を言いつつ、マスクの下の笑顔はしっかり見えていて嬉しくなりました。以前のような心おきなく騒げる日常が、一日でも早く戻ってくるといいですね。

YouTubeやSNSも、相変わらず楽しんでいます。今年の3月から新たにTikTokを始めたのですが、これがまた面白くて。こういうコンテンツは、「やる」「やらない」も配信のタイミングも、自分で決められるのがいい。

地方公演中はSNSで発信しっぱなしだったので、2日前に「しばらく全部中断しよう」と決めました。あ、でも昨日我慢できずにTikTokを更新したから、結局休めたのは1日だけですね。(笑)