違和感を持ったら声に出す

2年ほど前に取材していただいた際、「いつかできたらいいな」と思っていたことが3年で次々に実現した、とお話ししました。

それは現在も変わらず、ドラマや映画、音楽活動にアート活動と、自分でもついていくのが大変なくらい充実した毎日を過ごさせてもらっています。ファンのみなさんと、「大変だよ~!」なんて言い合いながら笑えている感じが、最高に幸せです。

そして今回、『犬も食わねどチャーリーは笑う』という映画が完成しました。僕が演じるのは、ホームセンターで働く平凡な男・裕次郎。

ある日、岸井ゆきのさん演じる妻の日和(ひより)が、「旦那デスノート」というSNSに自分への不満を書き込んでいるのを偶然知ったことから、夫婦のバトルへと発展していくブラックコメディです。

これまでキャラが立つ役を多く演じてきましたが、今回求められたのは自然で平凡であること。でも僕はいつも街を眺めながら、「ここにいる人それぞれに、映画のような深いストーリーがあるんじゃないか」と考えていて。だから、こういう日常をフラットに切り取った作品は個人的に大好きなんです。