貯金ではなくあくまで“投資”ということを忘れずに

手軽に少額で始められ、初心者にとってもハードルが低いおつり投資。いいことずくめのように思えるが、元本が保証されている「貯金」ではなく、あくまでも「投資」であるだけに、注意も必要になってくる。とはいえ、始めたからには上手に資産運用をしていきたい。そこで金融商品に詳しいファイナンシャルプランナーの松岡賢治さんに、おつり投資のメリットとデメリットについて改めて聞いてみた。

松岡さんが考える、おつり投資のメリットは次の三つ。

①2017年に始まったばかりの新しい投資法で、スマホのみで完結する手軽さ。
②少ない金額で始められること。
③それほどリスクが高くない投資信託=初心者向けであること。

一方、デメリットは、運用にかかる手数料の割合だ。「原資がおつりで少額なため得られる利益が少なく、そこから手数料や経費が引かれることをどう考えるか。年1%の手数料は投資信託としては高い水準」だという。

「個人的には、システムの内容を考えると、それほど割高ではないと思います。ここ数年、投資のハードルが下がってきている風潮のなかで、おつり投資はその入り口としてはとてもいい手段といえます」

仮に日本の経済が停滞したとしても、「海外の成長が続く以上、投資の未来は明るい」と松岡さん。私も気長に待って、しっかり利益を出していきたいと思う。世界経済の発展とともに自分のお金が育つなんて、なんだかワクワクするではないか。