資産運用の相談はロボアドバイザーに⁉️
以前、同世代の友人3人とランチをした際に、「なかなか貯金が増えなくて」という話題になった。そのうちの一人は、いつも利用している銀行の窓口でNISA(ニーサ)を薦められたものの、話が難しくてよくわからないし、手続きも煩雑そうだったので、説明を最後まで聞かず帰ってきてしまったのだとか。
投資初心者の私たちにもできる、お手軽な金融商品はないものか……。そんなため息をついた数日後、メンバーの一人から「おつり投資って知ってる?」とメールが来た。なんでもスマホさえあれば始められ、毎日の買い物で出た「おつり」を元手とする投資だという。“おつり投資”という名前の響きが楽しそうだし、何よりおつり程度の金額なら気負わずにできそうだということで、詳しく調べてみることにした。
現在、おつり投資をするためのサービスには、「マメタス」「トラノコ」の2種類があるようだ。それぞれ「ウェルスナビ」「TORANOTEC」という資産運用会社が運営している。ふだん使っているクレジットカードや電子マネーカードなどを指定のスマートフォンのアプリなどに登録すると、それらを使って買い物をした際に出るおつりが貯まって、そのお金が投資にまわされるというしくみだ。
どちらも、おつりの設定は100円・500円・1000円の3段階。たとえば100円に設定して280円の買い物をした場合、「100円玉3枚で支払った」と計算され、おつりの20円がおつり投資にまわされることになる。同じように500円で設定した場合は220円が、1000円で設定した場合は720円が投資にまわされる。
二つのうち、マメタスで資産運用を行うのは、なんと「ロボアドバイザー」だ。ロボアドバイザーとは、スマホで年齢や資産状況などの簡単な質問に答えると、人ではなくロボットがその人に合った運用プランを判断し、取引してくれるというもの。つまり、ロボが中立の立場で自動的に、最良のタイミングで売買をしてくれる。
投資先は世界50ヵ国、1万1000銘柄で、世界の経済状況を考慮してバランスよくロボが投資するのだという。年間で資産に対して年率1%(税別)の手数料に加え、年率0.10~0.14%の経費がそれぞれかかる。ハイテク型資産運用とでもいうのだろうか、ぼんやりしている間にすごい時代になったものだ。
ロボアドバイザーなるものに投資指南をされてみたくなり、今回マメタスでおつり投資を始めてみることにした。
まずスマホを用意。インターネットでマメタスを検索して、アプリをダウンロードする。タップすると、登録画面が表示された。そして、自分のメールアドレスとパスワードを入力し会員登録する。次におつりの設定だ。金額は後から変更可能ということなので、とりあえず500円でセットすることにした。
これで、マメタスの登録は完了だ。その間、3分もかからない。グリーンの豆をイメージした画面がかわいいし、操作がシンプルで使いやすい。